あうとわ~ど・ばうんど

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Furnace

これも東京にて購入。 毎度おなじみ流浪の番組、じゃなかった、ケン・ヴァンダーマークの話題。昨年ヴァンダーマークがクラリネットだけを吹くFree Fallというトリオの「Amsterdam Funk」を紹介したとき、『ヴァンダーマークの新ユニット』と表記したが、間…

Spin & Drift

これも東京で購入(この前置き、しばらく続きそう)。 昨年の海外部門第4位に選んだDrew Gress「7 Black Butterflies」の前作に当たる「spin & drift」(01年、全9曲58分)を聴く。Gress(b,pedal steel guiter)Tim Berne(as,bs)Uri Caine(p)Tom Rainey(ds)。 Par…

Weapons of Ass Destruction

オーネット公演にうつつを抜かしつつも、東京ではいつも通りコツコツとCD屋巡りもしていた。その時に購入した1枚から。 何が飛び出すか分からないノルウェーのレーベルSmalltown Superjazzz(誤記ではない。念のため)から、またまた変てこりんなアルバムが出…

ORNETTE! 2

ネット界隈によると、東京公演は2日目のほうが凄かったらしい。初日はリハーサルみたいなものだ、という意見まで…(札幌の皆さん、このまま行くと物凄いものが見られそうですね。おめでとうございます)。 いや。自分は、オーネット・コールマンの姿を拝見でき…

ORNETTE!

パーカー、ドルフィー、コルトレーンは既にいなかった。 マイルスは間に合わなかった… だがオーネットには間に合った!!! それで十分だ。 しっかし、山下洋輔が途中加わって、アンコールの「Lonely Woman」まで付き合うとは思わなかったなあ。

PT + PM

こないだ、こんなブートCDを入手した。「Ornette Coleman Prime Time with Pat Metheny」。88年モントリオールでの録音、全10曲58分。Ornette(as,tp)Metheny(g)Charlie Ellerbee(g)Bern Nix(g)Chris Walker(b)Al MacDowell(b)Denardo Coleman(ds)Badal Roy(t…

More News for Lulu

長いこと探していたアルバムを入手できた時、というのはやはり格別の喜びがある。音源を聴く前に、目的の半分以上が達せられた気分になってしまうぐらいだ。 というわけで、中古で「More News for Lulu/John Zorn, George Lewis, Bill Frisell」を購入した…

Outward Bound

忘れかけた頃の、月イチ・ドルフィー。 今日は初リーダー作「Outward Bound/Eric Dolphy」を聴く。60年、オリジナルは全6曲37分。Dolphy(as,bcl,fl)Freddie Hubbard(tp)Jackie Byard(p)George Tucker(b)Roy Haynes(ds)。 うーん、素晴らしい。例えば①「G. W…

A Day in Munich

最近、中古で「ピアニストを聴け!/山下洋輔 the complete frasco recordings」(98年)を入手した。山下洋輔のフラスコ時代(75-81年)の全吹込みを集成した18枚組みボックスだ。大好きな「Montreux Afterglow」と「Gentle November/武田和命」を除くと、(き…

Ub-X

新譜から。「橋本一子 Ub-X」を聴く。全11曲47分。橋本一子(p,vo)井野信義(b)藤本敦夫(ds)。 むかーし、一度だけ橋本一子のライヴを見たことがある。文学がどうの映像表現がどうのと人を眩惑させるようなことばかり言っていて、周囲は感心したりロマンチック…

Intermission

あらかじめお断りしておきますが、 今日は音楽の話は一切無し。 ただの昔話。 当時の手帳によると、9年前の今日。大学を卒業したことになっている。 ただし、卒業式の記憶は全くない。会場を出た後、後輩に花束をもらった(そういう風習があった)記憶があるだ…

Live in Wels & Chicago

旧譜より。「Live in Wels & Chicago, 1998/DKV Trio」。99年、2枚組み全9曲117分。Hamid Drake(ds)Kent Kessler(b)Ken Vandermark(reeds)。 メンバーはお馴染みの人ばかり。特にヴァンダーマークについては、シツコイぐらい何度も書いてきたが、何度でも繰…

Giuseppi Logan

この作品は長いこと探していて、でも最近のESPリイシューでそのうち再発されるだろうと待っていたのだが、こないだ、6年前の再発盤を発見。思わず買ってしまった。 「The Giuseppi Logan Quartet」。64年全5曲48分。Logan(as,ts,bcl,fl,pakistni oboe)Milfor…

Do You Like B?

旧譜。 坂田明や早坂紗知や斎藤徹らのサイドマンとして素晴らしい仕事をしているこの才女のリーダー作が、ほとんど一般の流通経路に乗らないことが不思議でならない。「Do you like B?/黒田京子トリオ」。05年全11曲59分。黒田(p,acc)太田恵資(vln,voice)翠…

集団疎開

初CD化だそうです。「その前夜/集団疎開 Live at 八王子 Alone」。77年全4曲48分。梅津和時(as,bs)森順治(as)原田依幸(p,ss)菊池隆(ds,per)。 30分近い長さをほとんど感じさせない高濃度正統派(日本)フリージャズ、①「AGFis(アルトアガフィス)」が圧倒的。…

Maiden Voyage

超名盤を聴くシリーズ。「Maiden Voyage/Herbie Hancock」、全5曲42分(65年)。Freddie Hubbard(tp)George Coleman(ts)Hancock(p)Ron Carter(b)Tony Williams(ds)。 このアルバム、新主流派などと言って一般的に流布されているよりは、ハードバップ臭が強…

Crumbling Steeple

新譜から。「Crumbling Steeple/飛頭」を聴く。全5曲71分。ミドリトモヒデ(as)塚本真一(p,elp,org)菊地雅晃(b,electronics,syn)イトケン(ds)。 「Le son sauvage」では最終曲を飾っていたバンド。ちなみに、ミドリも名を連ねた菊地のKikuchi Art Quartetに…

Kaol Abe Studio Session

今からちょうど30年前の演奏ということになる。「Kaol Abe Studio Session 1976.3.12.」。全6曲77分。阿部薫(p,hermonica,as)。 阿部薫は好きなのだが、それでもCDを聴くのは、年に数回だ。熱心なファンであれば日常的に聴いて癒されているのであろうが、凡…

Compliments of the Mysterious Phantom

なんとなく、ローランド・カークが聴きたくなった。というわけで、なんとなく「Compliments of the Mysterious Phantom/Rahsaan Roland Kirk」だ。全11曲52分。74年のライヴ録音。リリースは03年(らしい)。 70年代カークのヒット・パレード的内容(ではな…

Flux

ノルウェーのベーシストMats Eiletsenの新作「Flux」を聴く。全12曲43分。Ernst Reijseger(cello)Fredrik Ljungkvist(ts,cl)Thomas Stronen(ds,bells)Eiletsen(b)。 ボボ・ステンソンのグループからリーダーが抜けてエルンスト・レイスグル(あやふやな記憶…

Virgin Beauty

コールマンつながり。 もはやほとんどの人は、彼がプライド初代グランプリチャンピオンだったことを忘れてしまったかもしれないマーク・コールマンの話。ではなく、本日76歳になった(らしい)オーネット・コールマンです(失笑)。 来日公演を見に行くこと…

Weaving Symbolics

Steve Colemanの新作「weaving symbolics」を聴く。2枚組、全19曲119分。 前作「Lucidarium」では、Mat ManeriやCraig TabornやDrew Gressや大量のヴォーカルを起用し黒魔術的・瞑想的空間を作っていたが、今作では複数のブラジル人パーカッションを投入(ち…

MZN3

新譜から。「MZN3/Moster Zanussi Nordeson」(全8曲41分)を聴く。Kjetil Moster(bs,ts)Per Zanussi(b)Kjell Nordeson(ds,per)。 MosterはCrimetime Orchestraにも参加していたノルウェーのテナーサックス奏者(この作品では主にバリトンを吹いている。レ…

Dogs of Great Indifference

Jim Black AlasNoAxisの新作「Dogs of Great Indifference」を聴く。全11曲65分。Chris Speed(ts)Hilmar Jensson(g)Skuli Sverrisson(b)Jim Black(ds)。 ジェンソン(イェンソン?)のギターを中心に全体的なサウンドはロック寄り、ただしスピードの柔らかな…

One Down, One Up

自分には、話題作を(興味があるのに)発売当座は放って置き、後で忘れかけた頃に買うという悪いクセがある。これもそんな1枚。「One Down, One Up〜Live at the Half Note/John Coltrane」。 今日のテーマに沿って、超絶のタイトル曲1-①だ。27分の演奏中、…

Soul Bodies

もう1枚、最近聴いたCDからサックスとドラムのデュオを。「Hamid Drake & Assif Tsahar/Live at Glenn Miller Cafe〜Soul Bodies, Vol 2」。全6曲58分(新譜なのかな?詳しい情報分からず)。Drake(ds)Tsahar(ts)。 ドレイクはお馴染み。アシフ・ツァハーは…

Back to the Circle

2月24日に紹介したThe Vandermark 5で陰の主役を務めていたDave Rempisの「Back to the Circle」を聴く。05年、全7曲42分。Rempis(as,ts)Tim Daisy(ds)。 ドラムとのデュオ。Rempisは2曲でテナーを吹くが、メイン楽器はアルト。アルトの音色は、日本人だと坂…

Back in Time

この日記で紹介したことのあるSteve LehmanやFieldwork、Rudresh Mahanthappa、紹介していないところではArt Ensemble of Chicago、Wadada Leo Smith、Henry Threadgill、あるいはMarc Ribotのアイラー・トリビュートなど刺激的なタイトルをリリースしてくれ…

Billie or Patty

Agharta335さんの日記に倣って、ひな祭りということで、女性ヴォーカルを聴くことにした。 というわけで、唯一持っている(いわゆる)女性ジャズヴォーカルアルバムである、大名盤「Lady in Satin/Billie Holiday」に登場いただく。 とはいえ、以前にも書い…

New York

昨日名前が出たついで、オーケストラつながりで(?)「New York/George Russell & The Living Time Orchestra」。全7曲65分。88年、東京での日米混成オーケストラによるライヴ。 ひさ〜〜〜しぶりに聴いたが、リディアン・クロマチック・コンセプトに基づ…