2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧
「Territory/吉田達也・今堀恒雄」(doubt music)。全17曲57分。吉田(ds,darbuka,vo,devices)今堀(g,devices)。 今月の新譜大トリにして、真打登場。内ジャケには『この作品は吉田達也と今堀恒雄の、作曲、即興、コンピュータのファイル交換と多重録音、極端…
さて。実はマイルスの初期音源には全く興味が無い。何度か「The Complete Birth of the Cool」に言及したりしているが、アルバム自体は持っていない(聴いたことはあります、大昔)。そして、なななんと、プレスティッジものすら一枚も所持していないのである(…
昨日の話題が一部の人(1人?)に好評だったようなので、なけなしのジャズ知識を2つほど。もしかしたら有名な話かもしれないが。 その1 ユセフ・ラティーフの本名は、ウィリアム(=ビル)・エヴァンス。 その2 ジョーンズ3兄弟は、実は11人兄弟。ハンクは3番目…
4日前にも、ちょこっと触れたのだが。「The Magic of Ju-Ju/Archie Shepp」(impulse!)。67年、全4曲35分。Shepp(ts)Martin Banks(tp,flh)Michael Zwerin(tp,tb)Reggie Workman(b)Beaver Harris(ds)Norman Connor(ds)Ed Blackwell(rhythm logs)Frank Charles…
「黒いオルフェ/明田川荘之」(aketa's disk)。全6曲60分。アケタ(p)。 味噌と醤油の薫りがする和の鉄人ピアニスト、アケタのソロ作。独特の哀感はいささかもブレない。数限りないオリジナルがあって、煎じ詰めればどの曲も雰囲気は大体同じ(笑)、ということ…
DVD。「ラプソディ・イン・ブルー [DVD]/山下洋輔」(verve)。全7曲、約80分。山下(p)Cecil McBee(b)Pheeroan akLaff(ds)松本治(cond,tb)エリック宮城(tp)西村浩二(tp)高瀬龍一(tp)中川英二郎(tb)片岡雄三(tb)湯浅佳代子(tb)山城純子(btb)池田篤(as,fl)米田…
「Nefertiti (Reis)/Miles Davis」(sony)。67年、全6曲39分。Miles(tp)Wayne Shorter(ts)Herbie Hancock(p)Ron Carter(b)Tony Williams(ds)。 エレクトリック期に開眼するまでは、マイルスはこのあたりが最高だ。と思っていた。①タイトル曲や⑥「Pinocchio」…
再発モノ。「Steam/Archie Shepp」(enja/ward)。76年、全6曲63分。Shepp(ts,p)Cameron Brown(b)Beaver Harris(ds)。 アーチー・シェップがカッコよかったギリギリ最後のころ(?)、ニュルンベルグでのライヴ。スタイルがバップ寄りになっているが、①「A Mess…
「UNFIXED MUSIC/鈴木正人」(intoxicate)。全7曲40分。鈴木(b,g,vo)外山明(ds)内橋和久(g)芳垣安洋(ds)塩谷博之(cl,ss)青木タイセイ(tb)他。 聴き所は外山、内橋とのトリオによる①「Mist Goes Out」④「A Tone of Black」⑦「Tiny Notes」かなあ。全曲こうい…
「Live at Glenn Miller Cafe/The Electrics」(ayler records)。全5曲59分。Sture Ericson(ts,cl,bcl)Axel Dorner(tp,slide-tp)Ingebrigt Haker Flaten(b)Raymond Strid(ds)。 スウェーデンのアイラーレコーズから。ちなみにこのレーベル、「Live at Glenn …
旧譜より。「Far Side of Here/Brooklyn Sax Quartet」(omnitone)。05年、全11曲55分。David Bindman(ts)Fred Ho(bs)Sam Furnace or Rudresh Mahanthappa(as)John O'Gallagher(ss)。 ルドレッシュ・マハンサッパが参加とあって購入してみた。サックスのみに…
「Things Never Done/Maciek Grzywacz」(emg)。全8曲66分。Grzywacz(g)Avishai Cohen(tp)Piotr Lemanczyk(b)Krzysztof Gradziuk(ds)。 リーダーはポーランドのギタリストだそうです。何て読むんでしょう。マチェク・グルジヴァチュ? 普段なら手を出さない…
「Trance Fusion/Frank Zappa」(zappa records)。全16曲62分。 ザッパが生前に完成させていた未発表アルバム。なのだそうな。華麗なステップワークを駆使しながら疾走するザッパのギターはやっぱ気持ちいい。
「ダンシング東門/板橋文夫ピアノソロコンサート」(mix dynamite)。2枚組み、全13曲130分。板橋(p,pianica,per)。 昨年6月、青森でのライヴ。特別なライヴということでなく、普段のライヴからある日の演奏を切り取った、そんな感じだろうか。①「平和に生き…
久〜しぶりに「P.S.アイ・ラヴ・ユー/ベニー・ウォーレス with 山下洋輔」(denon)を聴く。86年、全9曲62分。Bennie Wallace(ts) 山下洋輔(p) Jay Anderson(b) Jeff Hirshfield(ds)。なお日本盤は上記タイトルだが、洋盤では「Brilliant Corners」となってお…
気づくと最近はとんと買っていないが、一時、マイルスのブートにハマッた。これは、買い始めた最初のころに入手した一枚だったはず。「in the time of darkness/Miles Davis」(mega disc)。90年、全8曲71分。Miles(tp,key)Kenny Garrett(as)ケイ赤城(syn)Fo…
普段とは打って変わって。「TV Jazz(昭和40年代篇)/TV Jazz」(subconscious)。98年、全11曲45分。矢堀孝一(g)古川初穂(p,rhodes)新澤健一郎(rhodes,syn,programming)八木敬之(ts,ss)岡田治郎(b)大坂昌彦(ds)。 アニメや特撮などのTV番組の曲をジャズ化した…
旧譜より。別々のアルバムだが、同日録音で一対になっているので、2枚同時に紹介する。 「Images/Peter Brotzmann Chicago Tentet」(okka disk)。04年、全2曲61分。Joe McPhee(tp)Jeb Bishop(tb)Ken Vandermark(ts,bs,bcl)Mats Gustafsson(ts,bs)Mars Willi…
渋さ知らズの新作CDとDVDが来年1月、Avex-ioから同時リリースされるらしい。CDの方はSACDハイブリッド仕様で、タイトルは「渋響(しぶき)」とのこと。 うーむ、期待していいものかどうか・・・ http://www.avex-io.com/shibusashirazu/main.htm asin:B000KF0T…
旧譜より。「Third World Love Songs」(fresh sound world jazz)。02年、全6曲59分。Omer Avital(b)Avishai E. Cohen(tp)Daniel Freedman(ds)Yonatan Avishai(p,fl)。 ちょうど1ヶ月前に取り上げたグループ、Third World Loveの結成のきっかけになった(?)ア…
旧譜より。「The Dynamic Duo Remember Trane and Bird/Rashied Ali & Arthur Rhames」(ayler)。81年、2枚組み、全12曲124分。Ali(ds,vo)Rhames(ts,p)。 おそらく正規盤ではあろうが、元々発売予定のなかったテープ音源が基なのであろう。途中から曲が始ま…
「Relativity/Marty Ehrlich, Michael Formanek, Peter Erskine」(enja)。99年、全10曲64分。Ehrlich(as,ts,cl,fl)Formanek(b)Erskine(ds)。 マーティー・アーリックを知るきっかけになった作品(昨年12月5日参照)。友人から借りてコピーしたCD-Rを持ってい…
再発CD。「Glancing Backwards: The Dawn Anthology/John Surman」(castle)。3枚組み、全34曲220分。Surman(ss,bs,bcl)Barre Phillips(b)Stu Martin(ds)John McLaughlin(g)Dave Holland(b)etc.ジョン・サーマンが70年代、Dawnレーベルに残した「The Trio」…
「In Krakow, In November/藤井郷子, 田村夏樹」(not two)。全8曲52分。藤井(p)田村(tp)。 渋めのフリージャズ系佳品をリリースしてくれるポーランドのレーベル、Not Two Recordsの新作はなんと藤井・田村デュオ。昨年11月8日というから、偶然にもちょうど1…
pi recordingsの新作が届く。「Streaming/Muhal Richard Abrams, George Lewis, Roscoe Mitchell」。全5曲74分。Abrams(p,bell,bamboo-fl,taxi-horn,per)Lewis(tb,lapto)Mitchell(ss,as,per)。 ヴィジェイ・アイヤーなどNY先端ジャズに目配せしつつも、AACM…
皆様においては、とってもどうでもいい話ですが。 自分と同じ誕生日のミュージシャンを探したことがある。だが、なかなかいない。惜しかった(?)のがコルトレーンで、これが一日違い。半ば諦めていたのだが、ついに一人発見した。 さあ、タイトルで既にお気…
「Live at the Five Spot 1」(prestige)。61年、全3曲47分。Dolphy(as,bcl)Booker Little(tp)Mal Waldron(p)Richard Davis(b)Ed Blackwell(ds)。 1年前の今日、最初に取り上げたアルバムはこれだった。そのとき、ぼくはこう書いた。 このアルバムが大好きな…
早いもので、ブログを開設してちょうど1年。 とりあえず毎日(家にいるときは)更新してきた。正直言って、書きたくない日もあったし、書くことがないのに無理やり書いた日もあった。が、こんなブログでも読んでくれる人たちがいて、(コメント数ダントツのagha…
昨日からずっと聴いている。CDの1枚目(①−④)をエンドレスで延々と。 今日は①「He Loved Him Madly」について、ちょっとだけ考えていることを書く。この曲、デューク・エリントンに捧げられた演奏なのだが、その事実を人はなぜ、もっと驚きをもって迎えないの…
「Get Up With It/Miles Davis」(sony)。74年、全8曲124分。 マイルスの公式スタジオ録音盤の最高峰は何か?(実に限定的な問いではあるが)と訊かれたら、ぼくは間違いなくこの作品だと答える。「IN A SILENT WAY」や「BITCHES BREW」や「Tribute to Jack Jo…