あうとわ~ど・ばうんど

Weaving Symbolics

Steve Colemanの新作「weaving symbolics」を聴く。2枚組、全19曲119分。
前作「Lucidarium」では、Mat ManeriやCraig TabornやDrew Gressや大量のヴォーカルを起用し黒魔術的・瞑想的空間を作っていたが、今作では複数のブラジル人パーカッションを投入(ちなみに、ドラムにはRoy Haynesの孫で20歳のMarcus Gilmore)、南米を意識させつつも何処とは言えないような無国籍民族音楽テイストを醸し出している。
そんな中、興味深かったのはむしろ、冒頭の無伴奏アルトソロや、何種類かのアコースティックトリオ演奏。中でも、2-①「Ritual-Trio(Earth)」。Eric Revis(b)Jeff Watts(ds)とのトリオが面白かった。バップフレーズの関節を外して縄抜けするような(意味不明)アドリブが気持ちいい。コールマンのジャズアルトサックス奏者としての実力を再認識した。
ところで、このCD。裏返すとDVDになる面白い作りなのだが、リージョン・コードが違うので再生できない(涙)。来月、国内盤が出るらしいが、そちらはどうなるのだろう?