あうとわ~ど・ばうんど

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Napule-tan

「Napule-tan/川下直広トリオ」(chitei records)。全6曲66分。川下(ts)不破大輔(b)岡村太(ds)。 さて。販売元の宣伝文句には『フェダインが帰ってまいりました』とあったが、CDには『ニュートリオ』とあるのみで、そんなことは書かれていない。で、結論から…

Update Miles Live

エレクトリックマイルス・カヴァーに戻る(?)。「Update Miles Live/Tribute Allstars」(sara records)。全8曲73分。Jannis Eliasson(g,vo,director)Magnus Broo(tp)Fredrik Ljungkvist(sax)Robert Elovsson(key)Tommy Thordsson(elb)Morgan Agren(ds)Rafae…

Six Litanies for Heliogabalus

「Six Litanies for Heliogabalus/John Zorn」(tzadik)。全6曲44分。Mike Patton(vo)Trevor Dunn(b)Joey Baron(ds)Jamie Saft(org)Ikue Mori(electronics)John Zorn(as)and female chorus 「Moonchild」(昨年5月20日参照)「Astronome」(同10月20日参照)のト…

Crazy Cats Deluxe

一晩中クレージー映画のDVDを観ていると、すぐに朝になってしまう。やっぱり、底抜けに楽しい。 「クレージーキャッツデラックス [DVD]」。80年代に大瀧詠一が監修した映画音楽名場面アンソロジー。東宝クレージー全30作から17作品、30曲をクリップしている…

Selim Sivad

Yo Miles! のもう一枚「Upriver」は割愛。で、昨日のロヴァサックスカルテットで思い出したが、そういえば、われらがWSQにもマイルストリビュートアルバムがあった(エレクトリックはあんまり関係ないが)。「Selim Sivad: A Tribute to Miles Davis/World Sa…

植木等

派手な楽曲とともに登場したと思ったら ドサクサに紛れていつの間にかいなくなっていた 『クレイジー・キャッツ』(詩集『ゴールデンアワー』所収)より抜粋 四元康祐著、新潮社、17、18頁 今朝まで知りませんでした。 今、大好きな曲がたくさん詰まったこの盤…

Sky Garden

実は今日もYo Miles! を聴いており、これは2作目。「Sky Garden: Yo Miles/Henry Kaiser & Wadada Leo Smith」(cuneiform)。04年、全11曲153分。 この作品から、サックス陣にグレッグ・オズビー(as)とジョン・チカイ(ts,ss)が参加。収録曲には、レオ・スミ…

フェダイン復活!?

発見して驚愕。なんと、新作が出ていたらしい。迂闊にも知らなかった。 http://shibusa.net/zchitei_hp/cd/b39f_%20.html ドラマーが違いますが。

Yo Miles!

故郷札幌をはじめとして、エレクトリックマイルス・カヴァーバンドは世界中にあまた存在する(と思われる)が、Yo Miles! というグループがある。「Yo Miles!/Henry Kaiser & Wadada Leo Smith」(shanachie)。98年、全10曲160分。 今まで計3作品をリリースし…

Stockholm 1964 / Antibes 1960

DVD作品。「Stockholm 1964/Antibes 1960 [DVD] [Import]/Eric Dolphy」(impro-jazz)が届く。全4曲43分。 エリック・ドルフィーが、ミンガスグループで渡欧した1964年4月ストックホルムでのリハ演奏「So Long Eric」2ヴァージョンと「Meditations」(やり直…

My ears are bent

skirl records のアルバムでは、これも良かった。「My Ears Are Bent/Ted Reichman」。全7曲45分。Reichman(p, electronics, g, b, per, org) Mary Halvorson(elg) John Hollenbeck(ds)。 Claudia Quintet では主にアコーディオンを担当しているテッド・ラ…

Meg Nem Sa

一週間前にも言及したけれど、クリス・スピード(昨日のアルバムにも参加している)や周辺のミュージシャンたちが大好きで最近追いかけているが、彼らが興した(らしい)Skirl Records というレーベルのCDを何枚か入手した。その中から最も気に入った一枚を。 「…

In Our Lifetime

そういえば、ブッカー・リトルの3管ハーモニーに、デイヴ・ダグラスが挑戦しているアルバムがあった。 「In Our Lifetime/Dave Douglas」(new world)。95年、全12曲72分。Douglas(tp)Chris Speed(cl,ts)Josh Roseman(tb)Uri Caine(p)James Genus(b)Joey Bar…

Out Front

久々に「アウト・フロント/ブッカー・リトル」(candid)を聴く。61年、全7曲44分。リトル(tp)エリック・ドルフィー(as,bcl,fl)ドン・フリードマン(p)アート・デイヴィス(b)ロン・カーター(b)マックス・ローチ(ds)ジュリアン・プリースター(tb)。 この不穏な3…

Gaslight 1962

「Gaslight 1962/Eric Dolphy」(get back)。全4曲36分。Dolphy(as,bcl)Herbie Hancock(p)Eddie Armour(tp)Richard Davis(b)Edgar Bateman(ds)。 最近出たこのアルバム。stash原盤などで知られる「レフト・アローン」と同一音源だが、非常に邪魔であった(?)…

still life with commentator

「Still Life With Commentator/Vijay Iyer + Mike Ladd」(savoy)。全17曲65分。ヴィジェイ・アイヤー&マイク・ラッドのコンビによる、「何語で?」の系列になるであろう新作。謎の日本人ヴォーカルも参加。一言でいえばフューチャージャズ(なのかな?)。…

La Grima

「Complete "La Grima" 「涙」完全版/高柳昌行 New Direction for the Art」(doubtmusic)。71年、全1曲41分。高柳(g)森剣治(sax)山崎弘(ds)。 1971年8月『幻野祭』での演奏の完全版とのこと。開演前の野次や、演奏終了後の若干の拍手と大「帰れ」コールまで…

Powerhouse Sound

「Oslo/Chicago: Breaks/Powerhouse Sound」(atavistic)。2枚組、全13曲125分。disc1:Ingebrigt Haker Flaten(elb)Lasse Marhaug(electronics)Nate McBride(elb)Paal Nilssen-Love(ds)Ken Vandermark(ts)。disc2:John Hernden(ds)Nate McBride(elb)Jeff Par…

Swell Henry

旧譜より。「Swell Henry/Yeah NO」(squealer)。04年、全10曲39分。クオン・ヴー(tp)スクーリ・スヴェリソン(b)ジム・ブラック(ds)クリス・スピード(ts,cl)+ロブ・バーガー(acc)ジェミー・サフト(key)他。 クリス・スピードのテナーサックスが好きだ。もっ…

ベクトル音律

「Vector音律 [紙ジャケット仕様]/Method」(vme)。全9曲50分。水野正敏(b)村上“ポンタ”秀一(ds)仙波清彦(per)古川初穂(p)梅津和時(reeds)他。 なんと、Method が帰ってきた。前作から12年ぶり、表面的には様々な音楽要素が追加されているが、サウンドの本質…

Redemption

「Redemption−Quest Live in Europe」(hatology)。全6曲76分。デイヴィッド・リーブマン(ss,ts,wooden-fl)リッチー・バイラーク(p)ロン・マクルーア(b)ビリー・ハート(ds)。 なんと、クエストの新作である。05年秋の欧州ライヴ。リバイバルムードはない(当然…

1万アクセス

気づくとアクセスが1万を超えている。 カウンターを設置したのは昨年8月なので、一日平均50件弱のアクセスがある計算になり、そのうち約半数が定期読者と推定している。それが多いか少ないかは判定しかねますが(するつもりもありませんが)、こんなブログに読…

ジャズを変えた男

10年ほど前の本ですが、最近入手して初めて読みました。 伝記のキモはその人の功績、良い所ばかりでなく、悪い所、醜い所もえぐり出して人間的魅力を描出するところにある。と思うのだが、現役ミュージシャンに対してそれはなかなかできないようで(?)、オー…

E.S.P.

「Esp (Reis)/Miles Davis」(sony)。65年、全7曲48分。 マイルス史上『四部作』と言えば、50年代のマラソンセッションという人が大半だろうが、ぼくは60年代黄金クインテットの、このアルバムから始まるアコースティックジャズのスタジオ録音4枚(本作と「ス…

Tone Dialing

おととい喜寿を迎えたらしいオーネット・コールマンを聴こう。「Tone Dialing/Ornette Coleman & Prime Time」(harmolodic/verve)。95年、全16曲66分。 ヒップホップに接近したり(②)、バッハのプレリュードを取り上げたり(④)、前半はイロモノ感も漂う(オー…

Destiny is Yours

なんだか「Destiny Is Yours/Billy Harper」(steeple chase)を聴く。90年、全7曲69分。 ビリー・ハーパーは最近はチャールズ・トリヴァーと組んでるようだが(すいません聴いてません・・・)、90年代エディ・ヘンダーソンと組んでた時が好きだな。この味はや…

Tango with Me

バンドネオン奏者、小松亮太の新作「Tango with Me」(sony 全17曲59分)が出た。 今から8、9年前、最初はテレビで見たのだったか(忘れたが)、自分と同い年でピアソラを演奏している日本人演奏家がいて、グループには鬼怒無月が参加(当時)、という興味で買い始…

I, Eye, Aye

「I, Eye, Aye: Live At Montreux Jazz Festival 1972 Switzerland/Rahsaan Roland Kirk」(rhino/atlantic)。72年、全10曲49分。 ローランド・カークの脂が乗りきった30代半ば、70年代の演奏はどれも最高だが、特に72年前後のライヴ盤が大好物だ。一昨年出…

Mingus at Antibes

「Mingus at Antibes」(atlantic)。60年(リリースは76年)、全6曲71分。チャールス・ミンガス(b)テッド・カーソン(tp)エリック・ドルフィー(as,bcl)ブッカー・アーヴィン(ts)ダニー・リッチモンド(ds)+バド・パウエル(p④)。 ドルフィー入りのミンガスグルー…

Conjure × 2

久々にアメリカン・クラーヴェものを聴く(ブログ上は半年ぶり)。 「Music for the Texts of Ishmael Reed/Conjure」(american clave)。84年、全12曲45分。 コンジュアは、アフリカ系アメリカ人作家・詩人イシュメル・リードのテクストを音楽化するキップ・…