ものすごく久しぶりに「Spy Vs Spy／John Zorn」(elektra/musician)を聴く。88年、全17曲41分。Zorn(as)Tim Berne(as)Mark Dresser(b)Joey Baron(ds)Michael Vatcher(ds)。 今や2大巨匠ともいうべきジョン・ゾーンとティム・バーンを初めて聴いたのが、たし…

旧譜より。「diskaholics anonymous trio」(crazy wisdom)。01年、全3曲66分。Mats Gustafsson(tubax,ts,french flageolet)Jim O'Rourke(syn,g)Thurston Moore(g)。 3月29日に紹介した「Weapons of Ass Destruction」のグループの第1作(になるのかな？)。一…

というわけで、「Point of Departure／Andrew Hill」(blue note)。64年、全5曲40分。Kenny Dorham(tp)Eric Dolphy(as,fl,ts)Joe Henderson(ts)Hill(p)Richard Davis(b)Tony Williams(ds)。 まず、データ的な予備知識から。ドルフィーのアメリカ本国における…

「New Monastery／Nels Cline」(cryptogramophone)。全7曲73分。Bobby Bradford(cor)Ben Goldberg(cl)Andrea Parkins(acc,effects)Devin Hoff(b)Scott Amendola(ds,per)Nels Cline(g,effects)Alex Cline(per)。 最近たまに聴くようになったcryptogramophone…

こういうアルバムがCD化される世の中になったんだねー。「木曽／宮沢昭」(think!)。70年、全4曲41分。宮沢(ts,fl)佐藤允彦(p)荒川康男(b)森山威男(ds)。 タイトル曲①、②「浅間」で聴かれる、宮沢の野太くふくよかなスピリチュアルテナーがイイ。縦横無尽な佐…

などと言っている間に、FMEの最新作が到着。「・・Montage・・／Free Music Ensemble」(okka disk)。2枚組み、全7曲148分。Nate McBride(b)Paal Nilssen-Love(ds)Ken Vandermark(reeds)。 ファースト以来のライヴ作品。昨年9月の録音で、1枚目はボストン、2…

待望のFMEの最新作は近日中に届く予定だが、その前に、ヴァンダーマーク・ファイヴの新作が。「Discontinuous Line／The Vandermark 5」(atavistic)。全8曲69分。Tim Daisy(ds)Kent Kessler(b)Fred Lonberg-Holm(cello)Dave Rempis(as,ts)Ken Vandermark(bs,…

「Joujoushka／unbeltipo」(out one)。04年、全8曲47分。今堀恒雄(g,etc)ナスノミツル(b)佐野康夫(ds)。 普段、サックス物以外では、ギター物をけっこうよく聴いているかもしれない。特に日本人物が好きだが、スタイル的には今堀あたりが自分には一番しっく…

「Spiritual Unity／Marc Ribot」(pi recordings)。04年、全5曲53分。Roy Campbell(tp,pocket-tp)Henry Grimes(b)Marc Ribot(g)Chad Taylor(ds)。 『卑怯だ・・・』。昨年この作品がリリースされた時、思わずこう呟いた。マーク・リボーによる、アイラートリ…

普段とはちょっと系統の違うものを。「Seigen Ono Ensemble At the Blue Note Tokyo」(saidera)。00年、全10曲73分。オノセイゲン(elg,charango)三宅純(elp,pianica)五十嵐一生(tp)村田陽一(tb)竹内直(ts)緑川英徳(as)山口トモ(per)佐藤慎一(elb)Satoru Wono…

月イチ・ドルフィー。「IRON MAN／Eric Dolphy」(douglas)。63年、全5曲41分。Dolphy(as,bcl,fl)Woody Shaw(tp)Bobby Hutcherson(vib)Eddie Kahn(b)Richard Davis(b)J. C. Moses(ds)Clifford Jordan(ss)Sonny Simmons(as)Prince Lasha(fl)Garvin Bushell(bas…

「Astronome／John Zorn」(tzadik)。全3曲44分。Mike Patton(voice)Trevor Dunn(b)Joey Baron(ds)John Zorn(conceive,compose,arrange,conduct)。 「Moonchild」(5月20日参照)の続編が早くも登場。箱入り仕様で、2冊のブックレットにはおなじみのグロ写真も…

「Image of Your Body／Myra Melford BE BREAD」(cryptogramophone)。全10曲66分。Melford(p,harmonium)Brandon Ross(g,banjo,vo)Cuong Vu(tp,electronics)Stomu Takeishi(b,electronics)Elliot Humberto Kavee(ds)。 この、メルフォードという女性ピアニス…

Pi Recordingsの新譜が届く。「Codebook／Rudresh Mahanthappa」。全9曲55分。Mahanthappa(as)Vijay Iyer(p)Francois Moutin(b)Dan Weiss(ds)。要注目アルトサックス奏者、マハンサッパの「Mother Tongue」(1月23日参照)に続く同レーベル第2作目。①「The Dec…

「Kind Of Blue／Miles Davis」(sony)。59年、全5曲46分(別テイク除外)。Miles(tp)John Coltrane(ts)Cannonball Adderley(as)Bill Evans(p)Wynton Kelly(p)Paul Chambers(b)Jimmy Cobb(ds)。 ジャズ不朽の名盤などとも呼ばれているらしいこのアルバムの良さ…

シツコイと思われるでしょうが、懲りずに行きます。最近入手のヴァンダーマーク旧作より。「A Meeting in Chicago／McPhee/ Vandermark/ Kessler」(okka)。98年、全13曲55分。Joe McPhee(brass,reeds)Ken Vandermark(reeds)Kent Kessler(b)。 面白い編成のト…

久々に「バンスリカーナ／山下洋輔」(enja)を聴く。76年、全8曲40分。山下(p)。 タイトル曲③「バンスリカーナ」が、好きな曲なのだ(曲に関する個人的な思い出は昨年11月8日参照)。このメロディーは、時折必ず聴きたくなる。このアルバムの3日後の録音である…

「Paris Concert／Circle」(ECM)。71年、全6曲95分。Anthony Braxton(reeds,per)Chick Corea(p)Dave Holland(b,cello)Barry Altschul(per)。 時に、難解フリーの代表格みたいに揶揄されることもあるアンソニー・ブラクストンだが、けっこう好きである。ステ…

久〜しぶりに「Liberation Music Orchestr／Charlie Haden」(impulse!)を聴く。69年、全9曲52分。Perry Robinson(cl)Gato Barbieri(ts,cl)Dewey Redman(as,ts)Don Cherry(cor,etc)Mike Mantler(tp)Roswell Rudd(tb)Bob Northern(french-horn,etc)Howard John…

「Sketch of Tel Aviv／Third World Love」(smalls)。全8曲65分。Avishai Cohen(tp,effects)Yonatan Avishai(p,rhodes,vo)Omer Avital(b,oud)Daniel Freedman(ds,per)。 1月24日にも取り上げたトランペッター、アヴィシャイ・コーエンなどイスラエル勢4人に…

「野生の思考／菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」(ewe)。2枚組み、全11曲66分。 かつては、菊地の新作が待ち遠しかった時期もあるのだが、期待するのはもうやめよう、と思っている今日このごろ。

「To Play: the Blemish Sessions／Derek Bailey」(samadhisound)。全8曲43分。Bailey(g)。 デレク・ベイリーの遺作、らしい。ずいぶん聴きやすい印象(とはいえ、ある種の人たちにとっては相変わらず拷問であろうが)。各トラックも、曲、と呼んで差し支えな…

デヴィッド・S・ウェアの新作が届く。「Balladware／The David S. Ware Quartet」(thirsty ear)。全7曲69分。S. Ware(ts)Matthew Shipp(p)William Parker(b)Guillermo E. Brown(ds)。昨年は3枚組みの大傑作ライヴ盤「Live in the World」をリリースしてくれ…

このCDも、昨日のブルーイットと同時期に買った。「Warriors／Pullen/Freeman/Hopkins/Battle」(black saint)。78年、全3曲45分。Don Pullen(p)Chico Freeman(ts)Fred Hopkins(b)Bobby Battle(ds)。 昨日に比べるといくぶんか良いのだが、やはり、すんなり頭…

最近「Im/Possible to Keep／Hamiet Bluiett」(india navigation)というCDを買ったのだが、何度聴いても途中で挫折してしまう。 79年、2枚組みで全6曲144分。Bluiett(bs,cl,wood-fl,fl)Don Pullen(p)Fred Hopkins(b)Don Moye(ds)。 時はロフトジャズ全盛期。…

ここのところフリージャズばかり聴いているが(いつもじゃないか。という説もあるが)、うーん、やっぱり大好きなんだなあ。今日は時代を遡って、古典的名作を。「クレイ／山下洋輔トリオ」(enja)。74年、全2曲43分。山下(p)坂田明(cl,as)森山威男(ds)。 以前…

3日前にFMEのアルバムを取り上げたとき、この作品にも触れたが、久々に聴くとやっぱ良い。「Souls Saved Hear／Big Satan」(thirsty ear)。04年、全9曲48分。Tom Rainey(ds)Marc Ducret(g)Tim Berne(as)。 ティム・バーンの作品は曲が長いのが常だが、このア…

昨日に引き続き、3枚目のライヴ音源について。昨夜スタジオ音源2枚を聴いた時点では、おそらくライヴは、完成度はスタジオに一歩譲るだろうが、恐ろしく狂熱的なんだろうな。という予想を立て、翌日回しにしたわけなのだが、結論から言うと、スタジオ音源の…

昨日、旧作を紹介したら、なんと今日、ヴァンダーマークがらみの新譜が届いてしまった。「New Horse for the White House／Territory Band-5」(okka)。Johannes Bauer(tb)Axel Doerner(tp)Per-Ake Holmlander(tuba)Lasse Marhaug(electronics)Paul Lytton(pe…

久々に「Underground／FME」(okka)を聴く。04年、全4曲73分。Paal Nilssen-Love(ds)Nate McBride(b)Ken Vandermark(reeds)。 以前にも書いたが、ケン・ヴァンダーマークを初めて聴いたのは、一昨年、何気なく買った「Nuclear Assembly Hall／Atomic/School d…