2005-01-01から1年間の記事一覧
【発掘・復刻部門】ベスト5。 ① Old Folks/渋谷毅・武田和命 4 文句なし。今年のベスト1は間違いなくこれでしょう。 ② Heliocentric Worlds vol.3/Sun Ra 今年突如始まったESP既発のリマスター再発と未発表音源の発掘。怒涛のリリースラッシュに嬉しい悲鳴…
今年は、これにて終了です。札幌在住の皆さんとは、運がよければ年末年始のJerichoでお会いしましょう(笑)。
本日は【国内部門】ベスト5。 ① Show the Frog/梅津和時 全篇バスクラによるソロ。梅津和時のこんなアルバムを待っていた。「I Want to Talk About You」から始まり、動物の名に掛けた自作曲、アイリッシュやアイヌのトラッド、名曲「1970」(ちなみにこの…
気がつけば、今年ももうすぐ終わり。本日(といっても既に日を跨いでいるけれど)から3回シリーズで、「今年の収穫」やります。ただし、自分は音楽的完成度みたいなものはよく分からないので、今年愛聴したものを、今の気分で順位をつけただけのものです。ち…
普段、メインストリーム系のジャズ(メインストリームって何だ?と訊かれても困るが、当ブログの賢明な読者の方々なら分かりますよね? 広告を出してくれる大手レコード会社やサンプル盤を送ってくれたアルバムのレビューしかせず、ジャズの新しい動きを自ら…
久々に「Eric Dolphy/Far Cry」を聴く。全8曲48分(オリジナルLPは7曲42分)。Dolphy(as,bcl,fl)Booker Little(tp)Jaki Byard(p)Ron Carter(b)Roy Haynes(ds)。 ドルフィーとリトルの公式初共演盤ではあるものの、リトル抜きのカルテットで演奏される5曲目「…
「佐藤允彦」と一緒に先日届いた「Chichipio/Buenos Aires Sesssion Vol.#1」を聴く。Mono Fontana(syn)Fernando Kabusacki(g)Alejandro Franov(key,sitar,accordion,etc)Santiago Vazquez(per)山本精一(g)勝井祐二(vln)。全7曲67分。 昨年、カブサッキが来…
「佐藤允彦&SAIFA/Live at Moers〜Tribute to 富樫雅彦」がようやく届く。今年のメールスで富樫の曲を演奏するため、佐藤が編成したテンテット。佐藤允彦(arr,cond,p)峰厚介(ts)山口真文(ss)多田誠司(as)田村夏樹(tp)松本治(tb)山城順子(btb)加藤真一(b)安…
寺井なんとかいう女流ヴァイオリニストがいて、何かともてはやされているらしいが、その理由が分からない(なんとなく分かるような気もするけれど)。女流ヴァイオリニストという観点でみれば、金子飛鳥のほうがよっぽど面白い音楽をやっていて、寺井某など…
ONJOへの参加によって、ようやく一般のジャズファンにも知られるようになってきた(?)アルトサックス奏者、大蔵雅彦(昨年出たソロアルバム「Time Service」は大変な傑作だった)。その彼が組んでいるGNUというグループがある。 自分はGNUの「SURO」(2003…
相変わらずヴァンダーマーク・モード(笑)そんなに毎日聴いて面白いのか。と言われるかもしれないが、面白いのです、これが。今日は未聴だったヴァンダーマークがらみ3枚(正確に言えば3タイトル4枚)を立て続けに聴いた。うーん、充実の4時間半。 「DKV Tr…
今年もあと10日余り。年内はよっぽどの新譜以外は買わないつもり。1日2枚ずつ聴けば、未聴CDすべて聴き終わる計算。よし、ラストスパートだ。 ケン・ヴァンダーマークの新ユニットFree Fallの「Amsterdam Funk」を聴く。Ken Vandermark(cl,bcl)Havard Wiik(p…
今や押しも押されぬマツ・グスタフソンの新作を聴いた。「Agusti Fernandez & Mats Gustafsson/Critical Mass」。全10曲55分。Fernandez(p,prepared-p)gustafsson(ts,bs)。全10曲中8曲がデュオ。ソロが1曲ずつ。 グスタフソンのデュオ作品というと、今年夏ご…
「MASADA Live at Tonic 1999」(DVD)を観る。うーん素晴らしい。ゾーン神のマウスピース芸は、いつ見ても面白い。それにしても客席に美人が多いなあ。
Sten Sandellをご存知だろうか? Mats Gustafssonのサックスピアノドラム・トリオ「Gush」や、最近ではPaal Nilssen-loveの「Townorchestrahouse」に参加していたスウェーデンの中堅ピアニストである。SOFAというノルウェーのレーベルから、ピアノトリオのリ…
久々にKip Hanrahanの「coup de tete」を聴いた。名盤である。なんてカッコイイ音楽なのだろう。1979年から81年の録音というが、今の音楽だといっても充分通用する強度を持っている(ちなみに、最近の録音なのに昔の音楽、みたいな作品が、ジャズ界にはなん…
ジム・オルーク、坂田明の「およばれ/tetrodotoxin」を聴いた。 聴く前は、オルークの入っていたSonic YouthのMats Gustafssonとの共演盤「Hidros 3」みたいなポストロック的過激サウンドを想像していたのだが、意外に静かな(爆発的展開はあるけど、ミック…
いろんなところでEric Dolphyが盛り上がっているようだ(自分の周辺だけ?)。それに影響されて(笑)久々にドルフィーの「Other Aspects」を聴いた。以前聴いたときより、意外にフツーに聴けたので驚いた。 全5曲41分。1曲目が1962年、2-4曲目が60年11月、5…
Ken Vandermarkというテナー奏者(他にもクラリネットなど)を知ったのは、昨年、国内盤で出たAtomic, School Daysの共演盤「Nuclear Assembly Hall」だった。とりわけ驚いたのがPaal Nilssen-Loveの圧倒的なドラミングで、北欧フリーにハマるきっかけになっ…
ものすごーくどーでもいい話だが、大学時代、「Something Sweet, Something Tender」のコード進行をパクッて、12小節に再構成し、オリジナル・ブルースを作ったことがある(和声構造的にはブルースではないが)。タイトルは、忘れた。ちなみに、他にも何曲か…
「ONJO/Out To Lunch」が届いた。聴く前は、期待と不安が入り混じった妙な気分だった。一体、あの名盤をどう料理してくれるのか。想像の範囲内だったら嫌だな。単純なカバー集にはしてほしくない。できれば徹底的に換骨奪胎してほしい。かといって、あまりに…
梅津和時 KIKI BANDの新作「Dowser」が届いた。エリオット・シャープ・グループ出身のドラマー、ジョー・トランプが加入した新生KIKI BANDの第1作目。通算では5作目。梅津和時(as,ss,bcl)鬼怒無月(g)早川岳晴(b)Joe Trump(ds)。全7曲41分。 ドラマーが変わっ…
ONJOの新作を聴く前に、自分なりの「Eric Dolphy/Out To Lunch」論を書いておくべきだと思っていた。しかし、愚鈍な感性と凡庸な頭脳しか持たぬ自分の手には余ることがわかった。新作は明日か明後日には届くはずになっていて、もう先延ばしにはできない。そ…
「Life Time/明田川荘之、斎藤徹DUO」を(今頃ようやく)聴いた。2枚組全7曲103分。 録音時のライヴを真空パックにしたような作品。アケタのピアノ、オカリーナ、うなり声は基本的にいつも通り。だが、斎藤徹のベースがやはりすばらしい。音楽の場面場面で千…
intoxicateというレーベルがある。ジャズのレーベルではないが、昨年Brandon Rossの「Costume」やFernando Saundersの「I Will Breake Your Fall.」を出して、ジャズファンの心理をくすぐった。そこから今度は、Cuong Vuの新作「It's Mostly Residual」が出…
休日。ふと思い立ち、無謀にも、日帰り東京旅行を企てた。 で、さっき帰ってきた。毎度のことながら、理性が崩壊しそうな気分を味わった。東京に住んでなくて本当に良かった。絶対破産している。 そうそう、「Miles at Fillmore」木曜の完全盤ブートが今年中…
フリー・ジャズは好きだが、フリー・インプロは苦手だ。あくまで個人的分類で一概には言い切れないが、フリー・ジャズは(「規則」をあえて無視することを含め)ジャズの作法に則っているが、フリー・インプロ(あるいは完全即興とでもいうか)はどちらかと…
Mirty Ehrlichというマルチ・リード奏者(as,ss,cl,bcl,fl,etc)をご存知だろうか? もっとも、自分が知ったのは1年ぐらい前。よく行く喫茶店で、アルトサックスのトリオのCDがかかっていた。「え?まさか、そんなはずは…あれ?」と感じて、店のマスターに「こ…
意外に思われるかもしれないが、渡辺貞夫のアルバムを持っている。といっても、2枚だが。昔は10枚以上持っていた。「I'm Old Fashioned」や「Bird of Paradise」にハマっていた時期もあるし、初リーダー作「渡辺貞夫」の「Now's The Time」でソロがウラ返っ…
Eric Dolphyのサイドマンものは、あまり多く持っていない。11月22日にも同様のことを書いたが、たとえドルフィーがどんなに素晴らしくとも、結局は、菊の花束に薔薇を一輪交ぜたみたいで薔薇は薔薇として美しいけれど花束がチグハグなせいで薔薇の色が褪せて…