あうとわ~ど・ばうんど

2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

11月の収穫

今月は下旬に素晴らしいCDがドサッと届いた。おかげで、昨夜(から朝方にかけて)ようやく、今月買ったすべての新譜を聴き終えることができた。そして、翌日は寝坊、遅刻した。ちなみに旧譜は、目の前にまだ10枚ぐらいある(おっかしいなー。なんで数日前か…

At the Mountains of Madness

来たっ!! 間違いなく今月のベスト1だと断言するっっ!!! いやいや、冒頭から興奮して申し訳ない。John Zorn 50th Birthday Celebrationシリーズ4作目として昨年出たElectric Masadaの新作「At the Mountains of Madness」が届いた。 Electric Masadaは、…

Charles Gayle

今年DVD化されたフリージャズ・ドキュメント・ムービー「Rising Tones Cross」(輸入盤、リージョンフリー)で、初めてCharles Gayleを知った。 映画は、1980年代前半のニューヨークのフリージャズ・シーンをとらえたもので、計10グループのライヴが収められ…

All of SHIBUSA

渋さ知らズの映像作品の現時点での最高傑作ではないか。とはいっても、今まで出てるのがVHSの「European Tour In Japan '02」、DVDは今年出た03年「天渋」とドキュメンタリー「行方知れズ」、他にいくつかのオムニバス作品だけ(他に海賊盤があるかもしれな…

Last Exit

今日聴いた1枚の中に、最近再発された「Last Exit/The Noise of Trouble(Live in Tokyo)」があった。おそらく、大学1年か2年のころ、部室にあったものを1、2回聴いて以来、12、3年ぶり。でも、当時は気に入らなかった。自分はそのころまだエレクトリック物が…

I Remember YamaTake

山下毅雄が死んだ。 「ルパン三世」「七人の刑事」「大岡越前」「プレイガール」「ジャイアント・ロボ」などなど7000曲を作った男。ちなみに、このルパン三世は、背広の青い初代ルパン、栗田貫一とかいうやからではなくもちろん山田康雄で、石川五エ門は井上…

百八煩悩

坂田明の新作「百八煩悩」が届いた。不思議な作品だ。初の完全ソロ(独奏)、2枚組全90分。と書くと全然不思議ではないが、うまく説明できるかどうか。 なんと全108曲。菊地成孔「Degustation A Jazz」の41曲をはるかに超える荒技だ。長くて2分、短くて数十…

Great Spirit

ここ数日、James Finn「Great Spirit」にハマっている。現時点では、今月のベスト1ではないだろうか。 James Finnを初めて聴いたのは「Plaza de Toros」だった(安かったのだ。たしか1500円ぐらい)。聴いてビックリ、なんでこんなに吹けるテナーサックスが…

Inner Man

Eric DolphyとJohn Coltraneの共演盤は、あまり好きでない。もちろん、コルトレーンが嫌いなわけではない(むしろ好きだ。特に晩年は大好きだ)。ただ、二人の共演と言っても、結局コルトレーンのグループで、主役はコルトレーンなのだし、音楽性もコルトレ…

Interlude

軽〜い話題を少々。 SJ誌やJL誌を読まなくなって、長くなる。誌面の大半は、関心がないことばかりだ。(あ、輸入盤紹介コーナーだけは、たまに立ち読みします)。JH誌だけは学生時代から好きで、毎号のように買っていたのだが、今年編集長が変わって誌面が刷…

Oliver Lake

Oliver Lakeは、自分が知る限り3回(持っているCDの中で3枚)、ドルフィーの曲を演奏している。1枚目は1980年録音の「The Prophet」だ。全6曲中3曲がドルフィー・ナンバー。ただし、曲素材として試してみた感が強く、あまり好きではない。2枚目は、Andrew Cy…

Sun Ra Recital

新ブート「Miles Davis/Black Devil definitive edition」を聴いた。おお「Black Devil」のサウンドボードかと喜んだものの、確かに音質やバランスはよくなったと思うけれど、曲間のDJはカットできなかったのだろうか。ちょっと複雑な気分だ。ところで、ブー…

Convasations and Zetrons

Convasations Eric Dolphy“空白の”63年のアルバムに「Convasations」(「Memorial Album」ともいうが、Prestige盤と混同しないように)がある。その2曲目、「Music Matador」が随分と珍妙で面白い。かわいらしげなテーマの後、ドルフィーもどきのアルトソロ…

Hot Rats

Frank Zappaは嫌いではない。なんでそんな煮え切らない言い方になるかといえば、自分個人としてはザッパを心の底から好きだといえるほど聴いていないからだ(本当はいいたい気持ちだけど)。 オフィシャル非オフィシャル含めて、うんざりするぐらい沢山アル…

Keystone

そんなにアルバムを持っているわけではないけれど、Dave Douglasは好きなトランペッターだ。MASADAで共演するJohn Zorn同様、ジャズに対する深い造詣と愛情をもちつつ、現在進行形の音楽、自分の音楽をしっかり追求する姿勢に共感させられる。個人的にはエレ…

New Grass Under Arrest

この日記がリンクさせていただいている「Jericho」は、学生時代から大変お世話になりっぱなしのジャズ酒場で、自分のジャズ観その他もろもろに多大な影響を与えてくれた(もちろん今でも)。もしもこの店がなかったら…と想像するととても恐ろしい。自分が自分…

Last Date ( but, my first date) 改訂版

苦痛と快楽は、コインの裏表だ。それが今までジャズを聴いてきて、得られた真理の一つだ。最初は苦痛でしかなかったものが何度も何度も繰り返されるたび、いつのまにか快楽に変わってゆく。あるいは、あるとき突然全身に電流が駆けめぐり、その官能性に目覚…

Lennie Tristano

今や、CDは大半をネットで購入するようになってしまったが、本来なら、CD屋に出かけていって買いたいものだ、と思う。特に目的もなくぶらりと寄ってみて、思ってもみなかった作品にぶつかる、あるいは今まで知らなかったけれどとても面白そうな作品を発見す…

My First Jazz

初めて聴いたジャズについて。 もちろん、これは初めて耳にしたジャズではなく(そんなの分からない。日本人は子供のころから世界中のいろいろな音楽を耳にする機会があるから。初めてでなくても例えば、幼少のころ「トムとジェリー」(といっても、植木等がナ…

Pick Up of Recent CDs 改訂版

新譜情報を期待してくれている方がいるので、本当は月末か来月頭あたりに「11月の収穫」コーナーをやろうと思っていたのだけれど、前倒しして、「10月の収穫」をちょこっとだけやります。 えー、ちなみに自分はまあ、わりにけっこうな枚数買ってるほうだとは…

Intermission

昨夜の「菊地成孔のWanted」で、最近のガンダムの歌とアイラーの「New Ghosts」(from “New Grass”)をミックスしていた。大谷能生の「アイラーがガンダムに乗ってる」発言に、菊地成孔が反応、「アイラーが乗ってたら、必ず見る」「マックス・ローチ専用のモ…

Demian as Posthuman

今最も注目しているアメリカ人若手アルト、Steve Lehmanの新作がようやく届いた(Pi Recordings)。Lehmanはレーマンと読むのかリーマンと読むのか分からないが、ま、とりあえずリーマンにしておくけれど、リーマンを知ったのは、ご多分に漏れず驚天動地の傑作…

Montreux Afterglow

昨夜、久しぶりに聴いた。非常に懐かしい。フリー・ジャズにはまるきっかけになったアルバムだ。高校時代、ドルフィーを聴いてジャズにのめりこみ(それまではよく聴く音楽の一つに過ぎなかった)、その後当然というかなんというか、オーネットを聴き、「The S…

Clifford Brown+Eric Dolphy

「TOGETHER RECORDED LIVE AT DOLPHY'S HOME, LOS ANGELS 1954/Clifford Brown+Eric Dolphy」が届いた。ロスのドルフィーの実家のガレージには数々のミュージシャンが集まり、ブラウン=ローチ・グループもロスにきた際は必ず立ち寄っており、このとき録音さ…

Booker Little

「The Prophet」の項では(敢えて)触れなかったものの、Booker Littleは大好きなトランペッターの一人だ。ただ、ドルフィーの相棒としては、多少どうかなー、という気がしないでもない。案外、ハバードのほうが、ドルフィーには合っていたんじゃないか、みた…

The Prophet

「Eric Dolphy at the Five Spot, Vol.1」が大好きだ。本当は、ドルフィーのアルバムだったら何だって好きなのだけれど、このアルバムと「OUT TO LUNCH」と「Last Date」だけは別格だ。後二者のことは、別の機会に譲るとして、今回は「Five Spot vol.1」につ…