あうとわ~ど・ばうんど

MZN3

新譜から。「MZN3/Moster Zanussi Nordeson」(全8曲41分)を聴く。Kjetil Moster(bs,ts)Per Zanussi(b)Kjell Nordeson(ds,per)。
MosterはCrimetime Orchestraにも参加していたノルウェーのテナーサックス奏者(この作品では主にバリトンを吹いている。レーベルのHPではテナーだけになっているが、この音はバリでしょう)。同じノルウェー人のベースZanussiの率いるZanussi Fiveのメンバーでもある。スウェーデン出身というNordesonは、詳しいことが分かりません。
アルバムは、練られた構成の中でフリーフォームなソロを取る、といった曲が多い。印象に残ったのは⑤「Cats Paw」。Zanussiがアルコ、Nordesonはパーカス、Mosterはテナー(だと思う)の微分音を使い、音響インプロを繰り広げる。また、ラスト⑧「Harmattan」は、3人一丸となって、同編成のマツ・グスタフソンThe Thingを思い出させるような破壊的疾走。The Thingのような最凶軍団と比べてしまうとさすがにスケールは小さいけれど、ポテンシャルの高さはきちんと証明する。