あうとわ~ど・ばうんど

It's Mostly Residual

intoxicateというレーベルがある。ジャズのレーベルではないが、昨年Brandon Rossの「Costume」やFernando Saundersの「I Will Breake Your Fall.」を出して、ジャズファンの心理をくすぐった。そこから今度は、Cuong Vuの新作「It's Mostly Residual」が出た。
クオン・ヴーといえば、メセニー・グループへの参加で最近注目を集めている。らしいが、メセニーをほとんど聴かないので実はよく知らない。ただ、自分は彼のリーダー作を1枚だけ持っていて(「Come Play With Me」)、面白いトランペッターだなと思っていたので、昨日東京に行ったときに見かけて、購入してみたという具合。
全6曲57分。Vu(tp)Stomu Takeishi(b)Ted Poor(ds)のトリオに、ゲストBill Frisell(g)というのも食指をそそられた理由だったのだが、中身は、うーん…なんというか、表面上は聴きやすくて、でもウラではいろいろやってるんだろうなとは思わせるけれど、期待したほどでは…、というのが正直な感想。でも、似たような雰囲気の曲が多い中、クオンのエフェクト・トランペットとフリゼールのギターが縦横無尽に駆けめぐる2曲目「Expressions of a Neurotic Impulse」は印象に残った。