あうとわ~ど・ばうんど

Amsterdam Funk

今年もあと10日余り。年内はよっぽどの新譜以外は買わないつもり。1日2枚ずつ聴けば、未聴CDすべて聴き終わる計算。よし、ラストスパートだ。
ケン・ヴァンダーマークの新ユニットFree Fallの「Amsterdam Funk」を聴く。Ken Vandermark(cl,bcl)Havard Wiik(p)Ingebrigt Haker Flaten(b)。全13曲61分。
ヴァンダーマークがクラだけとは珍しい。内容は、知的狂熱に満ち溢れた室内楽風インプロというか、なんというか。1曲おきに小品を挟む面白い構成。個人的には3曲目「November」が最もよかった。ヴィークの、古いオルゴールのような抽象的単音ピアノソロから始まり、フラーテンのベースが加わり、青白い炎を徐々にめらめらと燃やしてゆき、ヴァンダーマークのクラが飛び込む。やがてヴァンダーマークの無伴奏ソロとなり、そして再び静寂に返ってゆく…
他には、ヴァンダーマークの心拍動のようなバスクラが印象的な5曲目「Turn[s]」、サーキュレーションによるバスクラとアルコ・ベースが絶妙なアンサンブルを奏でる最終曲「Mythologies」が耳に残った。