あうとわ~ど・ばうんど

Trigonometry

相変わらずヴァンダーマーク・モード(笑)そんなに毎日聴いて面白いのか。と言われるかもしれないが、面白いのです、これが。今日は未聴だったヴァンダーマークがらみ3枚(正確に言えば3タイトル4枚)を立て続けに聴いた。うーん、充実の4時間半。
DKV Trio/Trigonometry」(2002年)が良かった(また、トリオだ。苦笑)。DKVはメンバーの頭文字。Hamid Drake(ds)Kent Kessler(b)Ken Vandermark(reeds)。2枚組で全12曲128分、01年3月の米東部ツアーからのライヴ選集。どうでもいいがタイトルは『三角法』という意味。
音質、内容ともに2枚目のミシガンでのライヴが圧倒的に素晴らしい。何しろロリンズの「East Broadway Run Down」に始まりドン・チェリーの「Elephantasy」「Awake Nu」を経てエリントンの「Take The Coltrane」、再びチェリーの「Brown Rice」が来てフリーインプロを挟みアイラーの「Love Cry」そして三たびチェリーの「The Thing」という怒涛の狂乱ステージだ!
何度も書いて恐縮だが、ヴァンダーマークのテナーがスゴイ。ドラムとデュオになる場面が多く、これがサイコー。なんてったって今や泣く子もさらに泣きだすハミッド・ドレイクがお相手だ。ヴァンダーマークも燃える燃える。5曲目のフリーインプロ「Red And Black」でのソレは、本当に強烈だ。だが、極めつきはヴァンダーマークがソロで吹き倒す6曲目「Love Cry」だろうか。こんなテナー、そうそういない。