Cecil Taylor / Conversations with Tony Oxley
- アーティスト: Cecil Taylor
- 出版社/メーカー: Jazzwerkstatt
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: CD
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(Jazzwerkstatt, 2018/2008)
Cecil Taylor (p), Tony Oxley (ds)
セシル・テイラーの没後に発表された、セシル最後の公式録音である『Ailanthus / Bilateral : Dimensions of 2 Root Songs』に9ヵ月先立つ2008年2月のベルリン・ライブ。購入後、CDの山に埋もれていたのをようやく聴いたら、いやはやこれは素晴らしい。セシル晩年の相棒であるオクスレーとのコラボレーションは、全盛期とは別の美しさと強靭さを放出しており、極めてイマジナティブで眩惑的だ(わたしはセシルの良い聴き手ではないので、的外れなことを言っているかもしれないが)。昨年内に聴いていれば、先日の「2018年ベスト」の一枚を取りやめて、本作に差し替えても良いぐらいだと思った。
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1月4日のプレイリスト
またしてもメモ替わり(感想無し)。昨日聴いたもの。
stand alone-404 / Nackt
坂口光央solo / Nervestone
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Marie Takahashi, Hui-Chun Lin, Chino Shuichi / I'm Not Yours
Fay Victor's SoundNoiseFUNK / Wet Robots
- アーティスト: Fay -Soundnoisefu Victor
- 出版社/メーカー: Esp-Disk
- 発売日: 2018/08/10
- メディア: CD
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(ESP-Disk', 2018)
Fay Victor (vo, lyrics), Sam Newsome (ss), Joe Morris (elg), Reggie Nicholson (ds)
これは凄く面白い。フェイ・ヴィクターはニューヨークの前衛ヴォーカルの代表的存在で、アルバムは彼女のカルテット名義であるが、だからといって他の3人がお伴奏に徹するわけがない。4者対等、とくにフェイ、ジョー、サムの3人は距離感を自在に伸縮させつつ不定形な三角形を描くようであり、レジーのドラムは全てを包摂するかのようでもある。どの曲もおそらく即興であろう(設計図ぐらいはあるかもしれない)が、よくも12曲も様々なタイプのスリリングな演奏ができるものだと感心する(←お前は何様だ)。しかも聴き終えてみれば「SoundNoiseFUNK」というグループ名に対して「ああなるほど、たしかにそうだなあ」と納得感が強い。もっともアルバムタイトルが意味するコンセプトはよく分からぬながら。
その他の1月3日のリスニング。
1月2日のプレイリスト
メモ替わりに。感想無し(ただし、印象の良かった順ではある)。
Ingrid Laubrock / Contemporary Chaos Practices - Two Works For Orchestra With Soloists
Contemporary Chaos Practices - Two Works for Orchestra with Soloists
- アーティスト: Kris Davis & Nate Wooley Ingrid Laubrock with Mary Halvorson
- 出版社/メーカー: Intakt Records
- 発売日: 2018/11/16
- メディア: MP3 ダウンロード
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Tyshawn Sorey / Pillars
- アーティスト: Tyshawn Sorey
- 出版社/メーカー: Firehouse 12 Records
- 発売日: 2018/10/18
- メディア: MP3 ダウンロード
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Drone Trio / Lantskap Logic
- アーティスト: Drone Trio
- 出版社/メーカー: Clean Feed
- 発売日: 2018/11/16
- メディア: MP3 ダウンロード
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The Way Ahead / Bells, Ghosts and other Saints
Bells, Ghosts and other Saints
- アーティスト: The Way Ahead
- 出版社/メーカー: Clean Feed
- 発売日: 2018/11/16
- メディア: MP3 ダウンロード
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Zack Clarke / Mesophase
気づいたら1月1日が終わっていたが、本年もよろしくお願いします。
Zack Clarke / Mesophase
(clean feed, 2018)
Zack Clarke (p, electronics), Chris Irvine (cello), Charlotte Greve (sax, cl, fl), Nick Dunston (b), Leonid Galaganov (perc, waterphone, shakuhachi)
ザック・クラークはニューヨーク在のピアニスト。clean feed からは2017年のピアノトリオ作品『Random Acts of Order』に続く、2枚目のリーダー作となるほか、ピアノトリオ作品のドラマーであるドレ・ホチェヴァーの『Transcendental Within the Sphere of Indivisible Remainder』(16年11月29日参照)にも参加している。彼のリーダー作の特徴はピアノ演奏と電子音響の共存であるようだ(前作は未聴)。ピアニストとしては、カテゴリー的には「フリー系」に分類されているみたいだが、フリージャズ味はあまり感じない。ハーモニーやメロディーの抽象度はさほど高くなく、非常に理知・構成的なプレイが聴ける。エレクトロニクスの扱い方にしても、異物感はあまりなく、まるで木々のざわめきや鳥のさえずりを思わせるような美しく効果音的な配置が多い。タイトルには「自然と人造の融合」という意味が込められているらしいが、チェロやベースの玄妙な響き、官能的なアルトックスやフルート、細やかなパーカッションなどとともに、先ほど書いた通り、融合というよりは「共存」を感じるのだ。
2018年ベスト
12月はすっかり更新が滞ってしまったが、2回しか更新しなかった7月と一緒で、理由を書くと愚痴に終始してしまいそうなので、おとなしく再開することにする。で、この時期恒例のベスト、ということになるのだけれど、今年、その7月についに新譜を買うペースに聴くスピードがまるで追い付かなくなり、現時点で未聴CDとデジタルアルバムが150タイトル超えという情けない有り様となってしまった。おそらく今後、新譜を買うのをやめない限り、未聴CDが増えることはあっても減ることはないであろう、と暗澹たる気分になる。のだが、某氏が「自分には1千枚以上ある」と教えてくれたので、気が楽になった。
というわけで(どういうわけなんだか)、未聴アルバムを大量に抱えたまま、今年聴いた作品のベストである。毎年書いていることであるが、選考基準は、よく聴いたもの、衝撃の大きかったもの、新奇なもの、贔屓、思い入れ、自分の立ち位置、等を考慮したものであり、けっして中立的ではない。今回は国内・海外、新譜・発掘の別なく、2018年にあやかって18枚。ブログ掲載順で、順位は特にない。JazzTokyo の「My Pick」に投稿した『Cubic Zero / Flying Umishida』と『Eric Dolphy / Musical Prophet』は別格として除いてあり、合わせると「ベスト20(18)」ということになる。
灰野敬二 ジョン・ブッチャー / 光 眩しからずや
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Brandon Lopez / Matt Nelson / Andria Nicodemou / Gerald Cleaver - The Industry Of Entropy
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Christian Lillingers GRUND / C O R
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石田幹雄 / 時景
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スガダイロー / 季節はただ流れて行く
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Tim Berne / Matt Mitchell duo - Angel Dusk
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Subtle Degrees / A Dance That Empties
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CP Unit / Silver Bullet in the Autumn of Your Years
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Kaoru Abe / Sabu Toyozumi - Mannyoka
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RyokoSam / Gold-cut Square Voice
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Kyoko Kitamura’s Tidepool Fauna / Protean Labyrinth
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Peter Evans / The Veil
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Stroboscope | The Bridge Sessions
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Mette Rasmussen | Chris Corsano - A View if The Moon (from the Sun)
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原田依幸 川下直広 / 東京挽歌
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Mary Halvorson - Joe Morris / Traversing Orbits
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David S. Ware Trio / The Balance (Vision Festival XV +)
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Charles Mingus - Jazz in Detroit / Strata Concert Gallery / 46 Selden
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本年もお付き合いいただきありがとうございました。2019年は、どんなに更新が滞っても週一回ぐらいは必ず書くようにしたいなあと思ってますが、どうなることやら。ともあれ、よろしくお願いします。良いお年を。
「このパフォーマンス2018」「このディスク2018」寄稿
JazzTokyo 年末(年始)恒例企画。「このパフォーマンス2018(海外編)」として、札幌在住トランぺッター横山祐太が10月11日に行った『ASHITA NO OTO #2』から、ケヴィン・コーコランのパーカッションプレイを取り上げた。
「このディスク2018(国内編)」は『Cubic Zero / Flying Umishida』。
そして「このディスク2018(海外編)」には、数多の現代ジャズを差し置いて、55年前の録音である『Eric Dolphy / Musical Prophet (The Expanded 1963 New York Studio Sessions)』を選んだ。