あうとわ~ど・ばうんど

Mary Halvorson - Joe Morris / Traversing Orbits

なぜだかデュオアルバムが続いている。

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Mary Halvorson - Joe Morris / Traversing Orbits
Rogue Art, 2018)
Mary Halvorson (elg), Joe Morris (elg)


ビル・フリゼールとの「The Maid With The Flaxen Hair」(8月25日参照)に続いて、メアリー・ハルヴァーソンの今年2枚目のギターデュオアルバムは、師匠ジョー・モリスとの共演。(なお、本作の録音は今年4月9日、ビルフリとの作品が同15日と、1週間も隔たっていない時期に集中している、という事実は興味深い)。本アルバムはメアリーがジョーに寄せているのか、あるいは逆か、はたまた互いになのか、瞬聴は両者のプレイが意外や似通って聴こえるが、さすが確固たる個性を持つ2人のこと、すぐに右がジョー、左がメアリーと知れる(もし違っていたら大笑い)。高尚高踏なジャズであったビルフリとの作品も趣深かったが、インプロ主体の本作は(むろん「好み」の問題であることは認めたうえで)亢奮度、抽象度、刺激度、自由度、心支度、親和度、妖美度……全てにおいて「上」だろう。滋味掬すべき音楽。