あうとわ~ど・ばうんど

Christian Lillingers GRUND / C O R

気づいたら、2週間もさぼっていた。

C O R

C O R

Christian Lillinger (ds, compositions) Pierre Borel (sax) Tobias Delius (sax, cl) Achim Kaufmann (p, rhodes) Christopher Dell (vib) Robert Landfermann (b) Jonas Westergaard (b)


昨年、本作にも参加する Tobias Delius とのデュオ「Dicht」(8月15日)、トランぺッター Peter Evans らとの Amok Amur による「We Know Not What We Do」(5月2日)、Samo Šalamon の「Colours Suite」(3月30日)など印象的作品でドラムを務めたドイツの Christian Lillinger の新作。グループとしては、Clean Feed からの「First Reason」(09年)、「Second Reason」(12年)、Pirouet からの「Grund」(15年)に続く4枚目(きっちり3年おきというのが面白い)になるが、本作は彼が設立したレーベル Plaist による初作品である。

メンバーは、Lillinger が様々なプロジェクトで共演するミュージシャンたちを集めた、いわばオールスター編成(1枚目のみ現在と異なる)。本作品は彼自身のレーベル第一弾ということもあってか、彼が全曲の作曲を担当し、どの曲もコンポジションと即興が精妙に組み合わされ、隅々まで彼の美学が行き渡っている。「アウト・トゥ・ランチ」の展開形を思わせる冒頭のタイトル曲から昂奮しまくりで、様々なタイプの楽曲が披露され、ありきたりでない個性を持ったメンバーたちの快演も手伝って、最後まで聴きごたえ抜群である。


参考動画
www.youtube.com