あうとわ~ど・ばうんど

Stroboscope | The Bridge Sessions

マーズ・ウィリアムス参加の新作が出ている。

Stroboscope | The Bridge Sessions
Bridge Sessions, 2018)
Larry Ochs (ts, ss), Mars Williams (saxes, toys), Julien Desprez (elg), Mathieu Sourisseau (acoustic bass guitar), Samuel Silvant (ds)


The Bridge Sessions は、シカゴとフランスのミュージシャン同士の交流レーベルとのこと。またネットワーク組織として、さまざまな組み合わせのグループが組織され、定期的にツアーを行っており、中にはマーズ・ウィリアムスが参加するアンサンブルがあったものの、これまでアルバム化されておらず、今回満を持してのリリースとなった(2014年4月録音と、やや古い音源ではあるが)。


マーズ以外のメンバーは、ロヴァ・サクソフォン・カルテットや藤井郷子との共演などで名を馳せるラリー・オクス、あとの3人は今回初めて名を知ったフランスのミュージシャンたち。マーズとオクスの2サックスは分かっちゃいるけど唸るほかなく、エッジーなほうがマーズ、ヘヴィーなほうがオクス、と取り敢えずは判別できるが、双方が互いに寄せているのか、共にテナーを吹いている時などウッカリするとどちらがどちらか分からなくなる時もあって、すなわちこの2人はとても相性がいい。対するフランス勢3人も伴奏に甘んじる素振りはさらさらなくて、何かと主張が激しく(特にギターの過激さたるや)、このグループは控えめに見積もっても最高だ。


参考動画(他のメンバーは異なるが、マーズとオクスの過去の共演)
www.youtube.com
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