あうとわ~ど・ばうんど

E.S.P.

Esp (Reis)Esp (Reis)Miles Davis」(sony)。65年、全7曲48分。
マイルス史上『四部作』と言えば、50年代のマラソンセッションという人が大半だろうが、ぼくは60年代黄金クインテットの、このアルバムから始まるアコースティックジャズのスタジオ録音4枚(本作と「スマイルズ」「ソーサラー」「ネフェルティティ」)を思い浮かべる。4枚どれも好きなのだけど、一番よく聴くのは、意外かもしれないが本盤だったりする。
ショーター入りクインテットの出発点(「イン・ベルリン」があるので、厳密には違うが)であると同時に、マイルスのオーソドックスなアコースティックジャズの頂点ではないかと思う。このアルバムをぼくは、「カインド・オブ・ブルー」の百倍愛している。