あうとわ~ど・ばうんど

Mingus at Antibes

Mingus at AntibesMingus at Antibes」(atlantic)。60年(リリースは76年)、全6曲71分。チャールス・ミンガス(b)テッド・カーソン(tp)エリック・ドルフィー(as,bcl)ブッカー・アーヴィン(ts)ダニー・リッチモンド(ds)+バド・パウエル(p④)。
ドルフィー入りのミンガスグループは、このアルバムが一番好きだ。なんと言っても、ドルフィーが輝いている。理由はいくつか考えられる。初の(?)海外ツアー、聴衆のダイレクトな反応、バド・パウエルとの共演。ドルフィーといえど人の子、かなり興奮したに違いない。①のアルトサックスソロからアクセル全開。ファナティクで奔放なドルフィー節が炸裂する(なにしろ④「I'll Remember April」で、バドが気分を害したのか混乱したのか一時バッキングをやめるほど)。
ドルフィーのみならず、リッチモンドやアーヴィンも熱を帯び、ミンガスも興が乗ってかフリー的ピアノを披露、カーソンはそれなりに頑張り、バドも使命を全うする。いや〜、すばらしい。
なお、このライヴがDVDで出る(出た?)らしい。YouTubeで見れるものより画質が良いといいのだが。asin:B000MXOZBK