あうとわ~ど・ばうんど

Eric Dolphy

ジャズに棲む怪物たち

ドルフィーを笑いながら聴いていいのか、というのは、ドルフィーファンの永遠の課題だと思うが、よく考えると、あんなにげらげら笑える演奏もないのだ。 田中啓文さんの Web 連載「KOBEjazz.jp|田中啓文のビッグバンド漫談」で、エリック・ドルフィーが取り…

The Quest

こういうことがあると、聴き返すよいきっかけになるなあ。 「ザ・クエスト/マル・ウォルドロン・ウィズ・エリック・ドルフィー」(new jazz / prestige)。61年、7曲41分。Mal Waldron(p) Eric Dolphy(as,cl) Booker Ervin(ts) Ron Carter(cello) Joe Benja…

at the Five Spot, Vol. 1

はい、思考がシンプルなもので(笑。こちら参照のこと) 「Live at the Five Spot 1」(prestige)。61年、全3曲47分。Eric Dolphy(as,bcl) Booker Little(tp) Mal Waldron(p) Richard Davis(b) Ed Blackwell(ds)一昨日の林栄一/大口純一郎カルテット・ライブ…

Chico Hamilton Quintet 1958-1959

「Complete Studio Sessions 1958-1959/Chico Hamilton Quintet featuring Eric Dolphy & Dennis Budimir」(fresh sound)。2枚組、35曲120分。Eric Dolphy(as,fl) Dennis Budimir(g) Nate Gershman(cello) Wyatt Ruther(b) Chico Hamilton(ds) etc.こいつ…

1000日目の日記

に、せっかく達したというのに、特に話題がない(苦笑)。 せっかくなので、ブログタイトルを頂いた、エリック・ドルフィーの「アウトワード・バウンド」を聴いてみる(すでに今夜3度目)のだが、過去に何度か書いているせいか、聴き惚れるばかりで、新しい…

エリック・ドルフィーの命日

本日は、エリック・ドルフィーの命日。彼がベルリンで客死してから、44年が流れたことになる。高校生時代ドルフィーの音楽を聴いたことがきっかけでジャズにのめり込み(05年11月13日参照)、大学ではジャズ研に入部してアルトサックスを演奏し、今も、こう…

ドルフィー生誕80周年

本日は、エリック・ドルフィーの生誕80周年記念日(なお、29日は没後44年にあたる)。だというのに、マイルスやコルトレーンの時のような記念盤や追悼盤あるいは発掘盤の情報は、全くないようだ。なんとも寂しいことである。 ところで。かなり以前に、ドルフ…

Last Date

そういえば、今年に入ってからあんまりエリック・ドルフィーを取り上げていないなあ。昨年までは、月に一回は必ず書くようにしてたのだけど。 とはいえ聴いていないわけではなく、ドルフィーは今でも日常的に(毎日とは言わないけれど)聴く。 「Last Date/…

Eric Dolphy NYC 1964

おや、これは。 New York Philharmonic Young People's Concert Don Ellis (tp) Eric Dolphy (as) Benny Golson (ts) Richard Davis (b) Joe Cocuzzo (d) Gunther Schuller (comp, cond) Leonard Bernstein (dir, nar) Nat Hentoff (author) The New York Ph…

ティム・バーンとかドルフィーとか

Prezens David Torn(g)Tim Berne(as)Craig Taborn(key)Tom Rainey(ds) Barcelona, 9/01/2008, Mercat de Les Flors William Parker Quartet William Parker(b)Hamid Drake(ds)Rob Brown(as)Lewis Barnes(tp) in Moscow (Russia) 22 January 2008. それから。…

Keepnews Collection

オリン・キープニューズの秘蔵(?)コレクションの音源化。こういうシリーズが出ていたことを、不覚にも最近まで知らなかった。 「Ezz-Thetics/George Russell Sextet」(riverside)。8曲55分。 Russell(p,arr)Don Ellis(tp)Dave Baker(tb)Eric Dolphy(as…

Dolphy's God Bless the Child

ドルフィーの完コピ? 意気は買ってもいいが、面白くはない(笑)。 http://www.youtube.com/watch?v=RsbCvECexhc

in Europe Vol.1

そういえば、最近あまりドルフィーを聴いていなかった。「Eric Dolphy in Europe, Vol. 1/Eric Dolphy」(prestige)。61年、4曲35分。Dolphy(fl,bcl)Bent Axen(p)Chuck Israels(b)Erik Moseholm(b)Jorn Elniff(ds)。 このアルバムは最も聴くことが少ない。…

ERIC DOLPHY "History"

今日も、YouTube より。 よくこんな映像が残っているものだ。 エリック・ドルフィーの両親へのインタビュー(英語が分からないので、何を話しているのか分かりませんが。苦笑)。

The Complete 1961 Village Vanguard Recordings

久々に聴いた(2日がかり)。「The Complete 1961 Village Vanguard Recordings/John Coltrane」。61年(97年リリース)、4枚組み、22曲270分。Coltrane(ts,ss)Eric Dolphy(as,bcl)McCoy Tyner(p)Reggie Workman(b)Elvin Jones(ds)etc. いや〜、やっぱり良…

Cornell 1964

本日、エリック・ドルフィー43回目の命日。 「Cornell 1964/Charles Mingus Sextet with Eric Dolphy」(blue note)。10曲134分。 以前にも触れた発掘音源がリリースされた。ちなみに、一昨年の「Thelonious Monk Quartet with John Coltrane at Carnegie Ha…

Outward Bound

エリック・ドルフィー生誕79周年記念日。 ブログタイトルの基となったデビュー作、「Outward Bound/Eric Dolphy」(60年、9曲61分) を聴きながら。 ドルフィーのフレージングについて、かつて何度か「無調感」という語彙を用いたが、それはオーネットにおけ…

Hot House

最近気づいたことから。 エリック・ドルフィー「Berlin Concerts」の1曲目「Hot House」。パーカーリスペクタブルなドルフィーがほほえましい。たぶんこの演奏で、ドルフィーが踏まえているのは「Jazz at Massey Hall」だ。しかもパーカーだけでなく、ガレス…

G. W. 特集

ゴールデンウィーク特集。ではありません。 エリック・ドルフィーが生涯にわたって演奏し続けた代表曲「G. W.」を、年代順に聴いてゆこうという企画です。ま、駄洒落ですね。 まずは、ブログタイトルの元にもなった「Outward Bound: Rudy Van Gelder Remaste…

in Europe, Vol.3

ここ数日、鬱気味だった。のではなく、どうやら風邪気味だったらしい(苦笑)。 久々に聴く。「Eric Dolphy in Europe, Vol.3」(prestige)。61年、全3曲40分。Dolphy(as,bcl)Bent Axen(p)Eric Moseholm(b)Jorn Elniff(ds)。 ドルフィー61年の欧州楽旅音源は、…

待望の発掘音源がついに!

エリック・ドルフィーが、先日亡くなったアンドリュー・ヒルの「Point of Departure」吹き込みに参加する3日前の1964年3月18日。米コーネル大学で開かれた、ドルフィー入りチャーリー・ミンガスセクステットのコンサートのテープが最近ミンガス未亡人(スー)…

YouTube に長尺映像が!

この映像、ぼくは初見。ドルフィー、やっぱりカッコイイな〜(ヌーヴェルヴァーグ映画のような登場シーンも最高)。ところで、ぼくの持っている「Great Concert of Charles Mingus」には録音がパリ、64年4月19日とあり、アレレと思って調べてみたらパリは18日…

Stockholm 1964 / Antibes 1960

DVD作品。「Stockholm 1964/Antibes 1960 [DVD] [Import]/Eric Dolphy」(impro-jazz)が届く。全4曲43分。 エリック・ドルフィーが、ミンガスグループで渡欧した1964年4月ストックホルムでのリハ演奏「So Long Eric」2ヴァージョンと「Meditations」(やり直…

Out Front

久々に「アウト・フロント/ブッカー・リトル」(candid)を聴く。61年、全7曲44分。リトル(tp)エリック・ドルフィー(as,bcl,fl)ドン・フリードマン(p)アート・デイヴィス(b)ロン・カーター(b)マックス・ローチ(ds)ジュリアン・プリースター(tb)。 この不穏な3…

Gaslight 1962

「Gaslight 1962/Eric Dolphy」(get back)。全4曲36分。Dolphy(as,bcl)Herbie Hancock(p)Eddie Armour(tp)Richard Davis(b)Edgar Bateman(ds)。 最近出たこのアルバム。stash原盤などで知られる「レフト・アローン」と同一音源だが、非常に邪魔であった(?)…

Mingus at Antibes

「Mingus at Antibes」(atlantic)。60年(リリースは76年)、全6曲71分。チャールス・ミンガス(b)テッド・カーソン(tp)エリック・ドルフィー(as,bcl)ブッカー・アーヴィン(ts)ダニー・リッチモンド(ds)+バド・パウエル(p④)。 ドルフィー入りのミンガスグルー…

at the Five Spot, Vol. 2

ファイヴつながり(ウソ)。「Eric Dolphy At The Five Spot, Vol. 2」(prestige)。61年、全2曲37分。Dolphy(bcl,fl)Booker Little(tp)Mal Waldron(p)Richard Davis(b)Ed Blackwell(ds)。 ドルフィー=リトルのファイヴスポット・シリーズといえば、ぼくは断然…

Where?

先日の作品とともに入手したのだが、これは聴いたことのない音源ではなく、今は手元になくて、久しぶりに聴こうかなあ1000円だし、と購入したもの。「Where/Ron Carter with Eric Dolphy, Mal Waldron」(new jazz/prestige)。61年、全6曲36分。Cater(b,cell…

Straight Ahead

長くファンを続けていても、聴いたことのない音源は多いものである。もちろん、できうる限り全部聴きたい、と思うこともないではない。が、万難排し何としてでも、という気にならないのはファン度が足りないわけでなく、性格の問題だろう。 とは言うものの、…

Intermission

When you hear music, after it's over, it's gone in the air. You can never capture it again. いわずと知れた、ドルフィーの最も有名なこの言葉。「Last Date」の最後に収録されていることもあってか、ロマンチックな解釈をする人も多いようだ。だが、こ…