あうとわ~ど・ばうんど

Straight Ahead

長くファンを続けていても、聴いたことのない音源は多いものである。もちろん、できうる限り全部聴きたい、と思うこともないではない。が、万難排し何としてでも、という気にならないのはファン度が足りないわけでなく、性格の問題だろう。
Straight Aheadとは言うものの、今まで聴いたことのなかったこの音源。最近1000円で再発(ビクターの白背だ。懐かしい!)されたのを機に入手してみたというわけ(余談だが、名盤とまでは言わずとも、一定の興趣が担保されている音盤の価格がどこまでも安くなり、海の物とも山の物ともつかぬ新譜の方が高いというのはどうであろうか。一考に価する問題だが、ここでは突っ込まない)。
Straight Ahead/Oliver Nelson with Eric Dolphy」(new jazz/prestige)。61年、全6曲37分。Nelson(as,ts,cl)Dolphy(as,bcl,fl)Richard Wyands(p)George Duvivier(b)Roy Haynes(ds)。
ドルフィー充実の61年、演奏の華麗さは言を待つまでもない。ネルソンもドルフィーをしっかり受け止める。なかなかよくできたアルバムじゃないか。