The Complete 1961 Village Vanguard Recordings
久々に聴いた(2日がかり)。「The Complete 1961 Village Vanguard Recordings/John Coltrane」。61年(97年リリース)、4枚組み、22曲270分。Coltrane(ts,ss)Eric Dolphy(as,bcl)McCoy Tyner(p)Reggie Workman(b)Elvin Jones(ds)etc.
いや〜、やっぱり良いですね。ドルフィーが。コルトレーンも好き(この時代はあまり好きでないのだが)だけど、ドルフィーと並べてしまうと、やっぱり自分は断然ドルフィー派なのだなあ。
というわけで、ドルフィー視点でしか、このアルバムを聴かないが、ドルフィーファンにとってはマストアイテムではないか。演奏の凄絶さでは、4枚目の「Miles' Mode」が最高だが、一番好きなのは1枚目の「Impressions」。かつて使った比喩をもう一度用いると、水牛がのた打ち回っているようなコルトレーンのソロの後、脇から突然黒豹が跳び出すようにドルフィーが出現する。これがたまらん。ドルフィーの音はコルトレーンより遥かにデカイし、スピード感も全然違う。何度聴いてもしびれる。もしドルフィーファンでこの演奏を聴いたことがない人がいたら、その人は絶対に重大な忘れ物をしていると思う。