あうとわ~ど・ばうんど

My Funny Valentine

時流に乗って(?)『My Funny Valentine』でも聴こうか。とはいえ、定番過ぎて恐縮なのだが、「My Funny Valentine/Miles Davis」。
5年振りぐらいに聴きました。うん。やっぱりマイルスが素晴らしいです。表題曲①。空がほんのり白みはじめた夜明け、朝露に濡れそぼった花のつぼみがじわり、じわりと静かに膨らみ、やがて顔を覗かせた朝陽に向かってぱっと大輪を開かせるような、劇的なトランペットプレイにしびれる(我ながら、何て陳腐な比喩だろう、まったく)。それから感じたのは、ブルースはフレーズではなく、精神なのだなということ(当たり前の話ですが)。ちなみに、本当にこれ1曲しか聴いてないので、残りの曲の感想は割愛します(笑)。

ところで、安藤美姫トリノでも『My Funny Valentine』なんだろうか。全く脈絡ないが、GPファイナル浅田真央が滑り終えたときに安藤が見せた、羅刹というか夜叉というか修羅というか般若というか、アノ恐ろしくも美しい表情をもう一度見たいと願っているのは、ぼくだけだろうか?