ブリッジ 橋
古本屋で、「ブリッジ 橋/石森章太郎」(小学館)を見つけたので、買った。
こういう漫画があるということは承知していて、機会があったら読んでみたいと思っていた。FMレコパルで、実在ミュージシャンたちのエピソードをさまざまな漫画家たちが描いたシリーズで、ジャズ関連人物は石ノ森(石森)章太郎が担当していたらしい。
本巻にはマイルス・デイヴィス、ソニー・ロリンズ(タイトル作品)、チャーリー・パーカー、エリック・ドルフィー、オーネット・コールマン、デューク・エリントン、セロニアス・モンクなど12人の物語が収められている。
が、調べてみると、1974年から86年までの10年以上にわたった不定期掲載のうち、石ノ森章太郎が描いた全話は収録されていないようで、チャーリー・ミンガスやジョン・コルトレーンやディジー・ガレスピーといった人たちは除かれている。ちなみに、石ノ森全集は完全収録してるらしいですが。
とはいえ、ジャズファン側から言うと、お定まりのエピソードをありがちな切り口で描いたエピソードが多くて、たいして面白い漫画ではありません。ただし、個人的趣味で言えば、「ジュン」に似た少年がハーモニカに出会う話(リー・オスカー)は、『石ノ森』的で良かったですけれど。