あうとわ~ど・ばうんど

Charlie Parker / Unheard Bird : The Unissued Takes

先月末に書いた「仕事上の行き詰まりと極私的にショッキングな出来事」が思いのほか尾を引いて、ふだんの音楽リスニングにも影響している始末だったのだが、そろそろ徐々に再開していきたい。

Unheard Bird: the Unissued Tak

Unheard Bird: the Unissued Tak

Charlie Parker(as) 他


昨年の「Complete Charlie Parker With Strings」に続き、主に Verve レーベル系セッションの未発表テイク集がリリースされている。全69テイクで、既発のマスターテイクと別テイクを除けば、純然たる未発表テイクは48曲ということになるだろうか(各種インフォでは「58テイク」となっているのだが、計算間違いではないのだろうか?)。ちなみに元アルバムは「アフロ・キューバン・ジャズ」「バード・アンド・ディズ+14」「チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス(紙ジャケット仕様)」「ジャズ・パレニアル」「サウス・オブ・ザ・ボーダー(紙ジャケット仕様)」「Big Band」であるらしい。


しかし、音質はまちまち、フォルススタートも多く、同じ曲がしばらく続く(最高で8テイク)、というような2枚組なので、いかにパーカーのプレイに心洗われたところで、マニアでも研究者でもない私にはちょっとつらいアルバムであることもたしかである(苦笑)。あと、昨年の「ウィズ・ストリングス DXエディション」には「If I Should Lose You」の別テイクが収録されていなかったので、この曲は一発OKだったのかと思いきや、このアルバムにフォルススタートが収録されている、というちぐはぐさは何とかしてほしいものである。