あうとわ~ど・ばうんど

吉田隆一×石田幹雄DUO

昨夜は、札幌JAMUSICAへ。

吉田隆一と石田幹雄の北海道飛び石5Daysライブ 4日目
吉田隆一(bs) 石田幹雄(p)

今回のライブ日程が公表された時、もしどれか一つだけと言うならこれを観たい、と思ったのが、このデュオだった。そしてそれは(たぶん)間違ってなかった。めちゃくちゃ良かった。
剣豪同士の鍔迫り合い、と言うと、手垢のついた凡庸な比喩であるが、私の語彙ではそれぐらいしか思いつかないのだから仕方がない。とにかく、石田は嬉しそうな襲い掛かりそうな苦しそうな喘いでいるようなつまりこの上なく気持ちよさそう(ある意味、衝撃映像)な表情で鍵盤をシバキまくり、そんな石田に、吉田さんも顔で対抗、するはずはなく、音でがっちり対抗する。互いに競り合い或いはずらし合いながら昇り詰めたかと思うと、響きを沁み渡らせるような曲調の場合でも、互いに微妙な距離感を保ちながら緊張感に満ちた演奏が展開され、うーむむむと唸りどおしだった。ライブ終了後の、吉田さんの精根尽きたような表情も印象的。
ちなみにこのデュオ、昨年録音したそうで、吉田さんのご好意により、デモCDをひと通り聴かせていただいたが、とても良いです(とはいえ、このライブの衝撃が上回った感もありますが)。田中啓文さんのライナーノーツで、6月発売予定だそうで、楽しみにしております。