あうとわ~ど・ばうんど

Live 1991

新譜から。待望の「Live 1991/Fedayien」(studio wee)が届く。全4曲49分。川下直広(ts,ss,vln,whistle)不破大輔(b)大沼志朗(ds)。
91年の未発表ライヴ。むろん素晴らしい。今年の発掘・復刻部門、武田和命のDVDを抜いて、断然のナンバーワン(武田は去年CDが出ているからね)。十数年前、今はなき小樽VJでたった一度だけ見たフェダインのライヴの興奮が甦る。同店のライヴでは必ずサックスの真ん前に陣取っていたぼくが、あまりの轟音に頭クラクラ、セカンドセットに後ろの席に移った唯一のライヴであった(おまけに、打ち上げで3人ともケロッとしていたのが印象的)。
冒頭曲、フェードインしてくる強烈な音の塊が、最近すっかり腑抜けてしまったぼくの耳に鉄槌を食らわせる。あとは、この煮えたぎるサウンドの洪水に身を任せるのみ。こういう音楽聴いちゃうと、売れてるジャズなんて全部ヘタレだよ。掃いて捨てるクズだよ。なんて言いたくもなるさ。
とにかく、このギトギトした暑苦しい音楽こそ聴け聴け。