Kulu Se Mama
そういえば、コルトレーンもインパルス後期が好きなのだった。「Kulu Se Mama/John Coltrane」。Coltrane(ts)Pharoah Sanders(ts)McCoy Tyner(p)Jimmy Garrison(b)Donald Garrett(b,bcl)Frank Butler(ds,per)Juno Lewis(per,vo)Elvin Jones(ds)。65年、全3曲34分。
なんといっても19分近いタイトル曲①だ。親指ピアノの素朴な響きに始まり、ポリリズミックな呪術的空間、ファラオのテナーとドナルド・ギャレットのバスクラもイイ味を出している。そして、ジュノ・ルイスの心揺さぶる感動的なヴォーカルに尽きる(あれ、コルトレーンはどこ行った?)。
ところで、ぼくの持っている輸入盤CDには、3曲35分のボーナス・トラックが付いている。⑤⑥はともかくとして、④は「Selflessness」だ。そう「Selflessness featuring My Favorite Things」のタイトル曲そのもの。いくら「クル・セ・ママ」と同日の録音だからといって、なぜこんなことをするのか。おまけに「Selflessness〜」の残る2曲は、「Newport '63」に収められ、現在の輸入盤CDカタログには「Selflessness〜」が存在しないらしい。とても理解できない。