あうとわ~ど・ばうんど

Camoflage

9日にも登場したスティーヴ・リーマン。現在要注目の若手アルトの、初期音源の一枚がようやく入手できた。「Camoflage/Steve Lehman Quintet」(CIMP)。Lehman(as,ss,fl)Roy Campbell,Jr.(tp,pocket-tp,flh)Kevin O'Neil(g)John Hebert(b)Kevin Norton(per,vib)。01年、全5曲63分。
どうでもいいかもしれないが、タイトルは「Camouflage」の間違いではないでしょうか?(ライナーノーツにも誤植が多いような・・)ま、それはともかく、リーマンの魅力は何といっても、そのフレージング。線はまだ若干細いものの、バップフレーズをジグザグに折り曲げたような独特の異物感漂うサウンドは、将来の大器を予感させる逸材だと思う。ちなみに、彼はアンソニー・ブラクストンとジャッキー・マクリーンに師事したのだとか。ブラクストンは容易に見当がつくが、マクリーンというのはちょっと意外。
アルバムでは、コルトレーン作の③「One Down, One Up」がイイ。アルトで、これでもかこれでもかの咆哮。1978年生まれというから、吹き込み当時は23歳。まったく、たいしたものである。ところで、CIMPレーベルの音質レベルは低すぎる。もっとどうにかならないものか。