あうとわ~ど・ばうんど

Music Is the Healing Force of the Universe

一昨日に引き続き、元祖コテコテ・ブラック系(ってか、ただの黒人ジャズだろ。というツッコミがないかな、と思ってたのですが)。「Music Is the Healing Force of the UniverseAlbert Ayler」(impulse!)。Ayler(ts,bagpipes,vo)Bobby Few(p)Henry Vestine(g)Bill Folwell(b㊧)Stafford James(b㊨)Muhammad Ali(ds)Mary Maria(vo)。69年、全6曲43分。
アイラー原理主義者には怒られるかもしれないが、インパルス後期のアルバムが大好きだ。ソウル・ゴスペル・マーチ・ニューオーリンズカリプソ・・・が渾然一体となった雑食性サウンドもアイラーの本質の一つであり魅力だと思う。
タイトル曲①(それにしても『音楽は宇宙(万物かな?)を癒す力』というのも凄いタイトル)、マリー・マリアのヴォーカルがイイ。アイラーの引き締まったテナーも、たたたたまらん。④「Oh! Love of Life」での、アイラーのヴォーカルはチャーミング(途中で思わず『ゴースト』のメロディーが登場したりして)。
最終曲は異色の「Drudgery」。ヴェスタインのギター、フォルウェルのベースが参加し、ブルース=ロック空間が出現。ピアノもそれまでを忘れたかのようなノリっぷり。キャリア初期にブルースバンドにいたといわれるアイラーのホンカーぶりも堂に入ったもので、実にポップポップ。大音量で聴けばエクスタシー必至。