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Ornette Coleman - Ornette at 12 / Crisis

オーネット・コールマン60年代末、impulse! 時代の2作品が、ツーインワンで待望のCD化となっている。

ORNETTE AT 12/CRISIS

ORNETTE AT 12/CRISIS

Ornette At 12 : Ornette Coleman(as, tp, violin) Dewey Redman(ts) Charlie Haden(b) Denardo Coleman(ds)
Crisis : Ornette Coleman(as, tp, violin) Don Cherry(cor, indian fl) Dewey Redman(ts, cl) Charlie Haden(b) Denardo Coleman(ds)


Blue Note 時代と Columbia 時代の狭間とはいえ、なぜこの2作品がCD化されていなかったのか理解できない(もしかすると当時10代前半だったデナードのせいかもしれないが、悪くはないと思う。ちなみに彼は「Crisis」の後10年間、「Tales of Captain Black by James Blood Ulmer」の録音まで表舞台には出てこない)。内容的には「at 12」よりも、id:zu-ja さんがツイッターアイコンに使っている「Crisis」が圧倒的。5曲それぞれに個性が違っていて、しかも集合体としてのバランスも良く、スタジオに観客を入れた前作とは異なり正真正銘のライブアルバムのためか演奏も熱く、タイトルにあるような「危機」は微塵も感じない。

なお今月下旬には、続く Flying Dutchman 時代の「フレンズ&ネイバーズ(オーネット・ライヴ・アット・プリンス・ストリート) (日本初CD化、日本独自企画盤、解説付き)」も国内初CD化となるそうな。


試聴
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