あうとわ~ど・ばうんど

エリック・ドルフィー生誕83年

今年もこの日が来た。

アウトワード・バウンド+3

アウトワード・バウンド+3

というわけで、ブログタイトルの基である初リーダー作を聴く。
1曲目の「G.W.」がとにかく大好き。ロイ・ヘインズの歯切れ良いスティックソロから、エリック・ドルフィーフレディ・ハバード2管によるテーマ。ここでのドルフィーの従旋律の妙ちきりんさは、いつ聴いてもたまらない。テーマ後はアルトサックスソロが急速調で飛び出し、やがてバップを基調としつつも奇妙な音使いでリズムを縫いながら進んでいく。全編通じて、ロイ・ヘインズの小気味よいリズムとジャッキー・バイアードの独特の旋律感覚も心地よい。初リーダー作にはそのミュージシャンのその後のすべてが現れるというのはよく言ったもので、う〜む、いつ聴いても新鮮な感動があるのである。