あうとわ~ど・ばうんど

Out There

エリック・ドルフィーの代表的なアルバムのことは、過去に大体書いている。

アウト・ゼア

アウト・ゼア

この作品のことも5年前に書いていて、久しぶりに読み返してみたが、演奏に関しては特に付け足すこともない感じだ(進歩がないね〜)。
というわけで、演奏外のことを少々付け足す。本作はドルフィーの2作目で、前作同様に不可思議なムードを持ったジャケットがあしらわれている。この絵は、「Live at the Five Spot 1」B面収録『The Prophet』が捧げられたドルフィーの友人の画家リチャード・ジェニングスによるものである(ジャケットに『Prophet』というサインが見える)が、なぜか次作「Far Cry」から姿を消して、二度と戻らない。非常に惜しい。と思うのは私だけだろうか?
ちなみに、こういうコンセプチュアルなジャケットというのは、晩年の「OUT TO LUNCH」までお預けとなるのだが、考えてみるとこの3枚、タイトルにすべて「OUT」が付くというのが面白い。むろん偶然なのだろうが。