あうとわ~ど・ばうんど

VOLDA

今年も早いもので、あと11ヶ月を切りましたね。

ヴォルダ (ID-03)八木美知依 ペーター・ブロッツマン ポール・ニルセン・ラヴ」(idiolect)。3曲54分。八木美知依(箏) Peter Brotzmann(as, ts, cl, tarogato) Paal Nilssen-Love(ds)
これは良かった。今まで何度か書いているように、私は、八木美知依の箏があまり好きでない。が、今日からは言い直そう。あまり好きでなかった、と。前作「Head On」(08年10月26日)はデュオプラスワン的な雰囲気で、八木が空気になることもあった(おかげで聴けたのも事実)。が、本作では三者がっぷりに組み合っていて、しかも八木の、時にギター的だったりベース的だったりパーカッション的だったりする特殊奏法(?)がついに華開いたか、妙に気持ちいい。むろん、ニルセンラヴのドラミングはやはり美味しいし、ブロッツマンは変わらず凄まじい。極上の瞬間も多々。