70年代ジョーヘンを聴く
嫌いだ、とまでは言わないが、苦手なミュージシャンというのもたくさんいて、もしかするとこっちの方が難物かもしれない。その代表格がジョー・ヘンダーソン。ちなみに、例の先輩は関係ないです、今回は。
派手なフレーズはないし、楽器も鳴ってるんだか鳴ってないんだかモソモソした音で、個性派ぞろいのモダンジャズメンの中に置くと没個性的に思えてしまう。尊敬してた先輩が『いやあジョーヘンいいよね〜』と言ってきて、一応『そうですね』と応えるのだが(苦笑)、何がいいのかさっぱり分からない。でもこの先輩が言うのだからいいのだろう。きっと、彼のような『通』でなければ分からないのだ。でもおそらく、世の中のジョーヘン・ファンの多くは、『通』ぶりたくて支持してるだけではないのか、とちょっと底意地の悪い心情にもなったりして・・・・
で。今回、ゲッツを買う時に、ついでだから、70年代のジョー・ヘンダーソンのライブ盤も聴いてみようかと。
「Joe Henderson Quintet at the Lighthouse」(milestone)。70年、10曲76分。Joe Henderson(ts) Woody Shaw(tp) George Cables(elp) Ron McClure(b) Lenny White(ds) Tony Waters(congs)
「Joe Henderson in Japan」(同)。71年、4曲45分。Joe Henderson(ts) 市川秀男(elp) 稲葉国光(b) 日野元彦(ds)
ふむ、よかったですね。昨日と繰り返しになるが、最初に聴く盤はやはり重要なのだなあ。ただし、アルバムは良かったけれど、ジョーヘンが好きになったかと言うと、それはまた微妙に違って・・・上のほうで『難物』と言ったのは、そういうことです。
ところで、元アルトサックス吹きのぼくですが、なぜか最近聴くのはテナーサックスが多いなぁ・・・・