あうとわ~ど・ばうんど

at Montreux 1973

The Complete Miles Davis at...箱モノは結局、持っていてもあんまり聴かないものだったりするのだが、久々に「The Complete Miles Davis at...」を聴く。ただし、今日は1973年の演奏(CD1、2)だけ。
1枚目はブーイングが多い。それを考慮したのかどうか、2枚目は「Ife」から。音量およびリズムは控えめ。そうしてマイルスは、ワウワウがなければ5、60年代のバラードプレイかと見まがうような緊張感に満ちたソロを積み上げ、静かに静かに盛り上げてゆく。だんだんと、客も分かって(?)くる。終われば割れんばかりの拍手と歓声。ここが感動的。
とはいえ、このアルバム。公式盤唯一の73年マイルスとはいえ、同時期のブート群と比べると、出来があまりよいとは言えない気も。