Requiem
アリス・コルトレーンとマイケル・ブレッカーが亡くなったのだそうで。
2人とも特に好きでも嫌いでもないというのが正直なところだが、2人がほぼ同時に、ということを考えると、トレーンが2人を呼んだのかも、なんて思ってみたくなる。ま、ともかく、それで2人の演奏を聴こうと思ったのだが、彼らのリーダーアルバムをぼくは持っていなくて(結局ぼくにとってはそういう存在なのだが)、2人がサイド参加しているアルバムを聴いた。
「Live at Village Vanguard Again/John Coltrane」(impulse!)。66年、全3曲41分。
コルトレーンの『My Favorite Things』の最高峰は、一般的には「Selflessness」ということになっているのだけれど、ぼくはこちらの方が上だと思う(ついでにいえば、音の悪さに目をつむれば「Olatunji Concert: The Last Live Recording」はさらに上を行く最高峰である)。ジャケット写真でアリスは、なぜジミー・ギャリソン(短パンに白ソックス姿!)と手をつないでいるのだろう?
「Zappa in N.Y./Frank Zappa」(rykodisc)。76年、全15曲102分。
CD2枚目⑨「The Purple Lagoon/Approximate」。幾何学的メロディーのテーマの直後、マイケルが出る。無機質的とも非人間的とも取れるソロであるが、好き嫌いはともかく、元サックス吹きの一人として彼の凄さはよーく分かるつもりだ。