あうとわ~ど・ばうんど

Seven

Smalltown Superjazzzが、またやってくれた!! 一昨日The Thingの新作を聴いたばかりだが、またしても物凄いアルバムが届いた。「Seven/Ken Vandermark/Paal Nilssen-Love」。全3曲44分。Vandermark(ts,bs,bcl)Nilssen-Love(ds,per)。
ヴァンダーマークとニルセンラヴの愛のデュオ、第3弾。片やシカゴの強靭リード奏者、こなたノルウェーの凄腕ドラマー。いつも共演できるわけではない。おそらくは、年に1回ぐらいに違いない。顔を合わせるや、余人の入り込む隙のない怒涛のインプロを繰り広げ、逢瀬を楽しむのだろう。なんとも、今夜にふさわしいアルバムではないか(強引!)。
ヴァンダーマーク、ニルセンラヴともに、このブログで今まで何度も書いてきたが、現代を代表する最凶プレイヤーの一員だ。①「First Hit, Second Fall」から、それはそれは至高の演奏が繰り広げられる。緩急自在、25分以上に及ぶ音のパノラマだ。ベストは②「Open Too Close」。マツ・グスタフソンにも引けをとらないぐらい破壊的なヴァンダーマークのテナーだが、実は大きな歌心に裏打ちされてもいる。暴力的フレーズを延々と叩きつけながらも、深い豊かな歌が演奏全体を包み込む。エクスタシー必至。