あうとわ~ど・ばうんど

Another Unity

agharta335さんの日記開設1周年を祝して、これを盛大にかけよう(皆さんには聞こえないけど)。「Another Unity/Miles Davis」。2枚組み、全8曲82分。Miles(tp,org)Sonny Fortune(as,ss,fl)Pete Cosey(g,syn,per,ds)Reggie Lucas(g)Michael Henderson(b)Al Foster(ds)Mtume(per)。
マイルスの1975年1月の東京公演を収めた、文字通りの裏名盤。アガパン時代の最高傑作だと思う。もう本っ当に大好き。1曲目はバンドのセットアップ。オルガンやギターの音が聞こえる。会場で開演を待っているような緊張した気分。そして(たぶん)幕が開くと同時に、②「Prelude」が始まる。大拍手。
それにしても何という圧倒的な高音質。ヘンダーソンの強力ベース、フォスターのわしゃわしゃシンバル、マイルスの邪悪オルガン&ワウワウトランペット、ルーカスの鋭いカッティング、コージーの小物&妖怪ギター、エムトゥーメの痒い所に先回りするパーカスが、実に鮮明に聞こえる(個人的にはフォーチュンは別に聞こえなくてもいい。というか、この時期のマイルス・バンドにテナーサックスならともかく、アルトは合わないと思う。ま、フルートぐらいなら構わないけど)。
1枚目は、何と言っても③「Maiysha」だ。5分20秒過ぎ、ヘンダーソンが超重低音でガーッガッガガンッとぶちかます。こっこっこの瞬間。つられて(?)マイルスも、グギャーーンッッと大音量でオルガンを鳴らす。右ルーカス、左コージーも猛然と疾走し始める。む〜、しびれる〜。マイルスはトランペットに持ち替え、小さな小さな音で極上バラード。そして終盤盛り上げ、コージーにバトンタッチ。変態ギター炸裂。う〜、たまりませぬ。
2枚目は「Ife」から。ルーカスが、ガガガガンッと刻む。くわ〜、気持ちよすぎです、もうどうにでもして。ところでルーカス、刻むだけの人ではない。中盤すんばらしいギターソロを繰り広げる。②「Mtume」を経て、怒涛の③「Turnaroundphrase」へ。来たっ、コージー! ♯■♪♂★∞¥◇〒⊇!!!・・・(もはや言葉にならない)。
④「Tune in 5/Willie nelson」を経て、最終曲「Untitled Tune」。深い余韻を残し、熱い夜は幕を閉じる(④でフォスターが演奏を放棄、フォーチュンの放置プレイが長い。⑤はコージーがドラム)。う゛〜〜〜、ととととにかく最っ高なのです。拳を握って、何度も何度も天に向かって突き上げたい気分だ(深夜こんなに昂揚して、一体どうしよう)。