あうとわ~ど・ばうんど

Mendacity

月イチぐらいはドルフィーについて書いておかないと(?)。というわけで、「Percussion Bitter Sweet/Max Roach」(62年、全6曲41分)。Booker Little(tp)Julian Priester(tb)Eric Dolphy(as,bcl,fl)Clifford Jordan(ts)Mal Waldron(p)Art Davis(b)Max Roach(ds)Carlos Valdez(conga)Carlos Eugenie(cowbell)Abbey Lincoln(vo)。
もっとも、この作品をドルフィーものと言うには、若干の抵抗感もないではない。が、いつもは⑤「Mendacity」しか聴かないので、たいした問題はなかろう。さて、この曲、はっきりいって変。リトルを中心としたアンサンブルの前奏を経て、アビーの歌へ。ま、バラードといった感じ。そして突然、ドルフィーのアルトが出る。人を喰ったような、大袈裟にデフォルメされたソロ。耳に塩辛い(と感じる)キョーレツな音色が最高。曲後半は、奇妙な間を生かしたローチのドラムソロとアビーによるテーマ。珍品。