あうとわ~ど・ばうんど

Dustin Laurenzi / Snaketime: The Music of Moondog

このアルバムが、凄く琴線に触れるのである。


Dustin Laurenzi / Snaketime: The Music of Moondog
Astral Spirits, 2019)
Chad McCullough (tp), Nick Mazzarella (as), Dustin Laurenzi (ts), Jason Stein (bcl), Dave Miller (g), Matt Ulery (b), Quin Kirchner (ds, perc), Ryan Packard (ds, perc)


リーダー以下、シカゴを拠点に活動するミュージシャンたちによるオクテット。アルバムのテーマはタイトル通り、ムーンドッグ(当ブログに頻繁に登場するムーンドックとは関係ない)の音楽。どこかラテン的哀愁を感じ取れもするけれど、無国籍のような多国籍のような、不思議な民族音楽のような曲たちをシカゴの手練れたちが料理しているのだが、わたしの心を捕らえて離さないのが2曲目〈Lament 1 (Bird's Lament)〉だ。何はともあれ、この曲でのニック・マッツァレラの愁いを帯びた、ほぼ完璧なアルトサックスソロ(フリーではない)を聴いてほしい。いわゆる中央線界隈のジャズが好きな日本人の心にも響く“湿り気”であるはずだ。なんとなく早坂紗知の某アルバムも思い出したり。


参考動画
www.youtube.com