あうとわ~ど・ばうんど

Charles Mingus - Jazz in Detroit / Strata Concert Gallery / 46 Selden

チャールズ・ミンガスの未発表音源を聴く。

BBE Music, 2018/1973)
Charles Mingus (b), Roy Brooks (ds, saw), John Stubblefield (ts), Joe Gardner (tp), Don Pullen (p)


録音は73年2月。この組み合わせによる音源が正式に出回るのは、たぶん初めて。この時期のミンガスグループのメンバーの去就を整理してみよう(Charles Mingus Discography 参考)。最初に参加したのはロイ・ブルックス、72年夏だ。次いで秋にジョー・ガードナー、年が明けてジョン・スタブルフィールド(ちなみに前任はハミエット・ブルーイット)とドン・プーレンが加わり、本作のメンバーとなる。なおこの年の夏にはドン・プーレンを残して、他のメンバーが入れ換えられ、ジョージ・アダムスが参加してくる。

70年代のミンガスグループというと、のちの活躍もあってプーレン=アダムス最強、と考えがちだが、何の、このメンバーも過激で(特に「直立猿人」)それにはロイ・ブルックスの貢献が大きそうだ。そしてやっぱりドン・プーレンのピアノが最高である。以前、ツイッターで「好きなピアニスト10人」というハッシュタグが流行り、わたしは参加しなかったものの、プーレンは外せないなとは考えていて、本作を聴いてその思いを強くしたものだ。

ところでCDは、メンバーの写真をあしらって5枚に分散収録されているが、1枚20分にも満たないCDもあり、これは一体どうにかならなかったのか。