Thumbscrew / Ours & Theirs
Thumbscrew の通算3、4枚目にあたる作品が2枚同時リリースされている。Cuneiform Records に直接注文していたものが(偶然にも「Code Girl」のCDも一緒に)届いた。
Thumbscrew / Ours
Thumbscrew / Theirs
(Cuneiform Records, 2018)
Michael Formanek (b) Tomas Fujiwara (ds) Mary Halvorson (g)
「Ours」で演奏されているのが自作曲、「Theirs」は先達の既成曲と、分かりやすくコンセプトが異なっている。が、2枚に共通するのは、伝統的ジャズギタートリオ志向ではなかろうか。それは特に「Theirs」に顕著で、曲によってはメアリーのアルバムであることを忘れて(しまうことはない。あくまで比喩である)ふつうにギタートリオとして滋味深いから驚いてしまう。個人的に好みで言えば「Ours」を推すが、そちらでもメアリー独特のリズムやピッチベンドはやや抑えめと聴こえる。というか、ここ最近の彼女の作品を聴いていると、スタイルが微妙に変化しつつあるとも思えるのだが、果たしてこの直観は正しいのかどうか。