Dog Life / Fresh From The Ruins
スウェーデンの女性サックス奏者、アンナ・ホグバーグの新作を聴く。
Dog Life / Fresh From The Ruins
(Omlott, 2018)
Anna Högberg (saxophones) Finn Loxbo (elb) Mårten Magnefors (ds)
リーダーは、スウェーデンの先輩サックス奏者マッツ・グスタフソン率いる Fire! Orchestra でロッテ・アンカーやメテ・ラスムッセンらとサックスセクションを形成したり、The Thing の『Shake』に参加したりと、最近何かとマッツに引き立てられているサックス奏者。昨年、彼女がリーダーを務める女性のみのフリージャズセクステット Anna Högberg Attack(17年6月21日参照)を聴いて印象に残っていた(が、中でも印象に残ったのは実は彼女ではなかったのだが)ため、同じレーベルから新作が出たので聴いてみたわけである。グループとしては2枚目だそうだ。
先ほど「The Thing」という固有名詞が出たけれど、同じ編成の先輩たちのようにエレベとドラムが重厚なグルーヴを繰り出し、アンナはバリトンサックスとアルトサックスを持ち替えてエネルギーを発散する。しかし彼女のプレイはマッツとは違って、むしろヴァンダーマークのようにリフを繰り返していくスタイルだ。だがヴァンダーマークのようにクライマックスにクライマックスを重ねるというやり方とも違い、ただひたすらにリフを積み重ねていくのだが、その愚直なまでのひたむきさに好感を持つ。
参考動画
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