あうとわ~ど・ばうんど

Chicago Reed Quartet - Western Automatic

週末は某筋から入手した約40年前の某秘蔵音源(かっ、書けない)を聴いてばかりいたが、タイミングを見計らったように、デイヴ・レンピスに直接注文したこのCDが週明けに届いた。


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Chicago Reed Quartet - Western Automatic
Aerophonic, 2015)
Nick Mazzarella(as) Dave Rempis(as, ts, bs) Mars Williams(sopranino, ss, as, ts) Ken Vandermark(cl, bcl, ts, bs)


シカゴの白人サックス精鋭四天王というべき、マッツァレラ・レンピス・マーズ・ヴァンダーマーク揃い踏みのサックス四重奏とあらば、何はともあれ傾聴せねばなるまい。

全8曲の作曲は、4人が2曲ずつ仲よく分け合っており、4人は対等の立場といえる(プロデュースは一応、レンピスだが)。各演奏はそれぞれに、全員でノリよく突進したり、ハーモニーに耽溺させられたり、それぞれがフリーに吠えながらも絶妙なバランスでスリリングな展開を見せたり、さすがはシカゴというのか非常にブルージーな演奏に酔ったり、なぜか妙に和風なメロディーが登場したり、トリッキーなリフを4人が一糸乱れず分担したり、かと思えば、きちんと(?)各人の趣向を凝らした個性的ソロもフィーチャーされる、等々、ヴァラエティー豊か。

一枚丸ごと4人の凄絶ソロが縦横無尽にふんだんに披露されるというたぐいのアルバムではない(もし次回作があれば、そういう長尺フリーを期待したいところではある)ものの、十分に楽しめた。


試聴