あうとわ~ど・ばうんど

Rent Romus' Lords of Outland - In the darkness we speak a sound brightness and life

レント・ロムスの新作が届く。

In the Darkness We Speak a Sound Brightness and Life

In the Darkness We Speak a Sound Brightness and Life

Rent Romus (as, ss, c-melody saxes, fl, overtone flutes) Collette McCaslin (tp, ss, no-input analogue pedals) Phillip Everett (ds, analogue synth, xlarinet & lapharp) Ray Schaeffer (electric six-string bass, effects)


折しも JazzTokyo 誌で、剛田武さんが「Deciduous」を取り上げている。当ブログ10月25日の記事がきっかけ、ではなくて、クリス・ピッツィオコスの時と同様、お互い別々にロムスを「発見」して、あとで驚き合った次第だ。剛田氏は彼のヒーローであるアーサー・ブライスやフランク・ロウを彷彿させることが気に入ったそうだが、わたしはPBBや梅津和時さんのような現代的サックスプレイに通じるものを感じ、またロムスのグループのNRGアンサンブルとの近似性に惹かれている。

本盤は、ロムスの数あるプロジェクトのひとつで、94年から続く Lords of Outland の通算13枚目(たぶん)。メンバーは4人ながら、各人がエレクトロニクスを含むさまざまな楽器を駆使し、ロムスは相変わらずエッジーな音で暴れまくったかと思うと、2本吹きやらマウスピースのみの吹奏やらも披露したりして、にぎやかで楽しい。むろん音楽的な水準もかなりのもので、聴けば聴くほどに惹き込まれる。

なお剛田氏は今後も各所でロムスをプッシュしていくようで、私も求めがあればお手伝いをすることになっている(とりあえず次号で本盤のことをもう少し詳しく書く予定)ので、今後の展開に乞うご期待!なのである。


試聴


参考動画
www.youtube.com