あうとわ~ど・ばうんど

Rent Romus' Life's Blood Ensemble / Rogue Star

1枚目について書いてから、間が空いてしまった。

Rogue Star

Rogue Star

Rent Romus (as, fl) Joshua Marshall (ts) Heikki “Mike” Koskinen (e-trumpet, tenor recorder) Mark Clifford (vib) Safa Shokrai (b) Max Judelson (b) Timothy Orr (ds)


ロムスの2枚の新譜に「虚を衝かれた」のは、それがあまりに至極真っ当なジャズであったからだ。本作に関して言えば、このグループはほぼ1作ごとに異なる作風を持っていて、今回はアーサー・ブライスに捧げた作品なのだそうだが、しかしわたしが受け取ったのは60~70年代のジャズの薫り、そして(なぜか)それに色濃く影響を受けた日本のジャズとの親和性である。それから、いつもは多かれ少なかれロムスのキレキレのサックスソロについ耳が行ってしまうというのに、今回の2枚の作品にはそれがほとんどない、ただただアンサンブルの妙味に浸っているだけというのも、われながら驚きなのである。


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