あうとわ~ど・ばうんど

Zeno De Rossi - Zenophilia

PBB 参加の新作がもう一枚届く。

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Zeno De Rossi - Zenophilia
Auand Records, 2017)
Piero Bittolo Bon(as, bass fl) Filippo Vignato(tb) Zeno De Rossi(ds, per, whistle)


これはかっこいい。先日の欲求不満を吹き飛ばす快作である。メンバーは PBB のアルト(1曲バスフルート)、Bread & Fox の「Big Hell on Air」にも参加して超絶プレイを聴かせた Filippo Vignato のトロンボーンに、リーダーのドラムというトリオ。PBB の作品ではないのに相変わらずの変則編成であるが、繰り返すけれど、これはかっこいい。全12曲は10曲がリーダーのコンポジションで、ドラマーらしくリズムに特徴のある曲が多く、PBB と Vignato は事も無げに一糸乱れぬアンサンブルワークやメチャクチャかっこいい濃厚なアドリブを繰り広げる。レーベルカラーのせいもあるだろうが、全体的にはコンテンポラリーなジャズというイメージだけれど、であるからこそ、あらゆるテクニックをぶち込んでバランス良くソロを組み立てる PBB の上手さ巧みさにあらためて舌を巻く。なお、残る2曲はなんと「タクシードライバーのテーマ」とオーネット・コールマンの「フィート・ミュージック」で、むろん両曲とも素晴らしい。いいかげん早く日本に来てほしい。(もし来日時、東京で平日にしかやらなかったとしたら、休みが取れなければ会社を辞める覚悟はできている)


参考動画(録音時の映像)
www.youtube.com


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