あうとわ~ど・ばうんど

CELEBRATE ORNETTE (DVD編)

先日、休日を利用してオーネット・コールマンのDVDをようやく観遂せた。

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CELEBRATE ORNETTE
Song X Records, 2016)


コンサートには出演者のインタビュー、音楽葬には弔問者のコメントが挟まっているが、収録されている音楽はCDと同じ。なのではあるれど、映像で確認するとやはり少々印象が異なるから不思議で、奏者たちが実際にどのような様子だったか、を知れるのは大きいということだ。コンサートでオーネットが、周りの音を聴いてるんだか聴いてないんだか、超然と演奏にふける様子は、その音色と相まってさらに胸を締め付けられる。しかもオーネットが最後に延々と吹いていたのはブルースだった、のだから、なおさらだ(しかしその後もオーネットをステージ上に座らせたままプログラムが進行していく。のは、観ようによってはシュールな光景である)。音楽葬のほうでは、オーネットより1歳上のセシル・テイラーが見た目はさすがに老いたなあ、という感想を抱かせつつも、ピアノの前に座るとシャンとしてタッチも強靭なままだから素晴らしい。この人はどうやらまだまだ長生きしてくれそうである。(1月29日参照)