あうとわ~ど・ばうんど

Jamaaladeen Tacuma - Renaissance Man

ソニー・ジャズとは別に、ちょっと前に出た廉価再発シリーズから。

ルネッサンス・マン<FUSION 1000>

ルネッサンス・マン

Jamaaladeen Tacuma(elb, per) Olu Dara(african flute, cor) James R. Watkins(as) Ornette Coleman(as) Vernon Reed(elg) Charles Ellerbe(elg) Ron Howerton(per) David Murray(ts) etc.


ジャマラディー・タクマによる84年リリースのリーダー2作目。当時のレギュラーグループによる演奏あり、師匠オーネットを迎えた「Dancing in Your Head」あり、デヴィッド・マレイを迎えたトラックあり、なぜかストリングスカルテットとの共演あり、という盛り沢山の内容で、ともすれば統一感がなくなってもおかしくないが、全編にわたってジャマラディーンが例のようにエレベを弾き倒していて、そんな心配はすべくもない。

ストリングスカルテットを除いて全体的にはプライムタイムを一般向けにソフィスティケートしたようなサウンドで、前半のレギュラーグループの演奏では、ジャマラディーンとの共演以外で名前を見たことがないジェームズ・R・ワトキンズ(ふだんはスタジオミュージシャンでもやってるんだろうか)がこの時代のフュージョンサックスとオーネット的なノリを折衷したようなプレイをみせる。が、直後に登場する御大のサックスは、あくまでテクニックだけ取り出せば見劣りするようにも感じられてしまうが、鵺的存在感はさすがというべきか。


参考(タイトル曲)

www.youtube.com