あうとわ~ど・ばうんど

Leila Bordreuil / Michael Foster - The Caustic Ballads

久しぶりにCDを聴く。

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Leila Bordreuil / Michael Foster - The Caustic Ballads
Relative Pitch Records, 2016)
Leila Bordreuil(cello) Michael Foster(sax)


これは面白いぞ。全13曲51分のサックスとチェロのデュオであるが、ふつうの演奏ではない。マイケル・フォスターは、先日のウィーゼル・ウォルター・ラージアンサンブルにも参加していたサックス奏者で、楽器からありとあらゆるヘンな音を絞り出す。参照項としてはジョン・ブッチャーとか、ジョン・イラバゴンの無伴奏ソロ作品(昨年10月28日参照)などを思いだしたりする。チェロの女性奏者(彼女は先日のアルバムには参加していないが、動画には映っている)のほうも呼応して、さまざまな異化音を駆使し、たとえば擦過音や打音(のような音)が支配する演奏があったり、とても管楽器と弦楽器によるものと聴こえないトラックも数々ある。しかも技術の見せびらかしでなく、優れて深く音楽的で、最後まで全く飽きさせないのだ。いやあ世の中には、まだまだ知らない面白い奏者がいるものだなあ、と嬉しくなる。


参考動画

www.youtube.com
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