「POO-SUN」 菊地雅章の再発
「POO-SUN/菊地雅章」(universal)。70年、6曲52分。菊地雅章(p,elp) 峰厚介(ss,as) 市川秀男(elp,org) 池田芳夫(b,elb) 日野元彦(ds) 村上寛(ds) 岸田恵二(per)
日本ジャズのSHM-CD化第1弾が出たが、最大の注目はやはり菊地雅章の70年代作品の(初CD化を含む)大量再発だろう。
このアルバムは15年ぐらい前に一度再発されていて、当時ぼくは学生だったが、札幌市内某店で長く売れ残っていて、その店に行くたび買おうかどうしようか迷ったが、結局ある日消えていて、そうなってみるとやっぱり買えばよかった、なんて思うもので、ぼくにとってはそんないわくつきの作品である。で、15年越しに聴いてみて素直に面白いと感じたわけで、ああやっぱりあの時聴いておけば良かったとも思うが、でもたぶん、当時の自分だったら気に入らなかった可能性も高そうだ(笑)。
収録曲の中では、冒頭曲「ダンシング・ミスト」や5曲目「パズル・リング」が、そのまま10年後の「ススト」へつながっていきそうな感じで面白い。ほかにも初CD化というライブ盤「ダンシング・ミスト~菊地雅章イン・コンサート」も買ってみたが、本作の方がぶっちぎりで良いと思います。
ところで、最近の菊地について、病気は良くなったのか、ECMデビューの話は消えたのか、疑問に思ってネットで調べてみたのだがよく分からない。どうなったんでしょうか?